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高校に通う麻衣香の人生は、両親の死亡事故により急転する。
両親から愛されながら育てられてきた麻衣香だったが、両親の死後は姉の麻美、弟の公太にいびられる生活に変わり、学校でも小弓に上納金としてお金を巻き上がられる毎日が続いた。
麻衣香が小弓にバイト代を上納金として支払っているのを知った麻美は、バイト代を全部取り上げるようになる。
上納金を払えなくなり頭を抱える麻衣香に、公太は体を売ってお金を稼がないかと持ち掛ける。
渋々承諾した麻衣香だったが、いざ現場に向かうと恐怖と喪失感から体を売るのが嫌になり断ったが、止まらなくなった男性たちに犯されてしまう。
ショックで呆然自失となった麻衣香は、雨の中を夢遊病患者のようにさ迷い歩いた。
そんな麻衣香に救いの手を差し伸べたのは、麻衣香のバイト先であるコンビニに時々買い物に来るホームレスのカヤだった。
どことなく亡くなった父に雰囲気が似ているカヤに、麻衣香は心を開き始めるが、自分が置かれている状況は明かさずに、いじめやいびりを受けていない女子高生を演じた。
文字数 55,055
最終更新日 2022.01.20
登録日 2021.08.28
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