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高校生の草木瑩(くさきあき)は、亡き姉の名を借りて深夜のレンタルDVD店でアルバイトをしている。校則違反と、過去に犯した大きな罪。二重の秘密を抱え、誰にも心を開かずに孤独な日々を送る彼女は、同じように影を持つ同級生・笹本遼(ささもとはる)と出会う。
彼もまた、偽りの名前で店を訪れていた。
ある日、瑩は奇妙な老人から、捨てたものが消えるという不思議な黒いダストボックスを手に入れる。軽い気持ちでそれに「消し去りたい願い」を捨てた時から、瑩の周りで不審な出来事が起こり始める。それは偶然なのか、それともゴミ箱の力なのか。
そして、常に側にいる遼の存在。瑩は否応なく、危険な真実へと近づいていく……。
孤独な魂が引き寄せ合う、歪んだ秘密と罪の物語。
文字数 3,789
最終更新日 2025.04.20
登録日 2025.04.19
高校生活の終わりが見え始めた頃、円佳は進路を決められずにいた。友人の朱理は「卒業したい」と口にしながらも、自分を「人を傷つけるナイフ」と例え、操られることを望むような危うさを見せる。
一方で、カオルは地元での就職を決め、るんと舞は東京の大学を目指している。それぞれが未来に向かって進む中、円佳だけが立ち止まり、自分の進む道を見出せずにいた。
そんな中、文化祭の準備が始まる。るんは演劇に挑戦しようとしており、カオルも何かしらの役割を考えている。しかし、円佳はまだ決められずにいた。秋の陽射しが差し込む教室で、彼女は焦りと迷いを抱えながら、友人たちの言葉を受け止める。
それぞれの選択が、少しずつ未来を形作っていく。
文字数 23,096
最終更新日 2025.03.12
登録日 2025.02.19
文字数 3,044
最終更新日 2025.02.21
登録日 2025.02.21
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