ペット探偵~檻の外の正義~
元警察官の村上は、ペット探偵として独立していた。
彼が警察を辞めた理由――それは五年前、違法ブリーダー摘発事件で押収した猫「ルナ」を、手続きの壁によって救えなかったことへの悔恨だった。
以来、村上は「今ここにいる一匹を助ける」ことだけを自分の仕事のルールにしてきた。
そんな折、迷子猫の捜索依頼を追ううち、彼はかつての「ルナ事件」と酷似した闇取引の気配を嗅ぎ取る。
調査の過程で、村上は元上司の久米が、押収動物に埋め込まれたマイクロチップを「裏帳簿の暗号鍵」として悪用し、違法ブリーダーの金の流れを自分の懐に繋げていた事実を突き止める。
しかし警察組織は、その不正を知りながら、事件全体を「処理済み」の一言で葬ろうとする。
かつての同僚・藤沢は冷ややかに言う。
「お前が辞めたことで、組織は救われた。内部で騒がれるより、外に出てもらったほうが都合がいい」
組織に残って正義を貫くか、外から殴り続けるのか――村上は、自分の選んだ「檻の外」という立場そのものを試される。
彼が警察を辞めた理由――それは五年前、違法ブリーダー摘発事件で押収した猫「ルナ」を、手続きの壁によって救えなかったことへの悔恨だった。
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