空を泳ぐ夢鯨と僕らの夢

幼き頃から見ていた夢を諦めた高校生:空見 蓮はある日、「空を泳ぐ鯨」の話をする鯨臥 蒼空という人と出会った。にわかには信じがたいその話を蓮も当然ながら信じてはいなかった。そんな蓮に蒼空は、「一緒にその鯨を見よう」と提案する。多少、警戒をしながらも蓮は蒼空と共に空を泳ぐ鯨を呼ぶための餌を集め始めた。その特殊な鯨が食べる餌は人々が語る夢から生成される夢の欠片。それを集めるために蓮は友人へ将来の夢について尋ねた。初めて聞く友人一人一人の夢。表情を輝かせながら夢を語るみんなを見ながら蓮は昔、夢を見ていた自分を思い出していた。
だが順調に夢の欠片を集めていく中、世界を終焉へ導く空を飛ぶ鯨という都市伝説をネットで見つけた蓮。蒼空の空を泳ぐ鯨と類似性はあったが異なる部分もあったその話をあまり真に受けてはいなかった蓮だが、夢の話を聞いた友人が次々と抱いていたはずの夢を失い始め状況は一変する。
彼らの夢はどうなってしまうのか? 空を泳ぐ鯨は存在するのか?

※この物語はフィクションです。実在の団体や人物と一切関係はありません。
24h.ポイント 484pt
3
小説 2,845 位 / 184,186件 ライト文芸 62 位 / 7,452件