無能と蔑まれ「保冷剤」として売られた氷魔法使い、火竜帝国の暴君に競り落とされ、命がけで溺愛される
「お前は今日から、俺の熱を冷ますためだけの道具だ」
類まれなる氷魔法を持ちながら、火を尊ぶ聖導国で「無能」と蔑まれてきた少年・レイ。
家族にすら見捨てられた彼は、魔力を吸い出し続ける「氷縛の首輪」を嵌められ、あろうことか火竜帝国の暴君・ヴォルグへ【人間保冷剤】として競り落とされてしまう。
灼熱の呪いに蝕まれ、常に狂気を孕むヴォルグ。
触れるものすべてを焼き尽くすその手に抱かれ、レイは死を覚悟した。
しかし、暴君の唇から漏れたのは、意外な言葉で――。
「冷たい……あぁ、心地いい。……離さないぞ、私の唯一の救い」
道具として、保冷剤として扱われるはずだった。
なのに、冷酷なはずの皇帝は、誰よりも深く、執着にも似た情愛でレイを包み込んでいく。
甘く、激しく、命がけで注がれる愛。
氷のように冷え切っていたレイの心が溶け始めたとき、彼の中に眠る「神の力」が、帝国の運命さえも変えようとしていた。
無能と蔑まれた少年が、世界を統べる竜王の最愛となり、やがて神へと至る。
あまりに重く、あまりに切実な、氷と炎のシンデレラストーリー、開幕。
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