庭いじりが好きすぎて婚約破棄された行き遅れ令嬢、隣領の伯爵さまの枯れた庭を生き返らせます ~笑わない雇い主が毎朝、花を見に来るのですが~
「庭いじりが好きすぎる令嬢はちょっと」。
それが、わたしの婚約破棄の理由でした。二十三歳、社交界では立派な行き遅れです。
落ち込んでいたら、隣の領地の若い伯爵さまが訪ねてきました。
「うちの庭を生き返らせてほしい。令嬢でも構わない」
というわけで、お屋敷に部屋までもらって、庭師になりました。たぶん天職です。
伯爵さまは働きすぎで、いつも疲れていて、めったに笑いません。
わたしは土を入れ替え、球根を植えて、季節の花を順番に咲かせていきます。
すると伯爵さまが、毎朝庭に出てくるようになりました。
「今日は何が咲く?」なんて聞いてきて、口元が少しだけゆるんで。
……それ、反則だと思います。
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※この作品は小説家になろうにも投稿しています。
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