蒼の勇者と赤ランドセルの魔女

 織田リノは中学受験をめざす小学5年生の少女。
 母親はファンタジー作家。今は〆切直前。今回の物語はアイディアを出すのを手伝ったので、リノは作品の完成を楽しみにしている。

 まだ神様がいたころ。女神の末裔として生まれた少女ミンネが、島の危機を救う話だ。

 ――ミンネの兄は、隣村のドラドの陰謀により殺された。島の守り神の竜は怒りを示し、荒ぶる神に変じてしまう。
 ミンネは、かつて女神が竜と結んでいた絆を取り戻すため、蒼き血をもつ者として、魔女の宝玉を探すことになった。
 魔女は、黒髪黒目の少女で、真っ赤な四角い袋を背負っているという――

 突然、その物語の主人公・ミンネが、塾の準備をしていたリノの目の前に現れた。
 ミンネは、リノを魔女と呼び、宝玉が欲しい、と言い出した。
 蒼き血の勇者と、赤ランドセルの魔女? の冒険が、今はじまる。
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