彼と姫と
漁業地域の外れの方にある1軒の家には『姫』と呼ばれる男が住んでいる。
『姫』とは、陸国において『皆が憧れるような女性』『庇護欲を掻き立てられる女性』という意味で使われる呼び名なのだが、その人物は男でありながらもあまりの美しさにそう呼ばれているというのだ。
(いや…あれは女の人だろう?あんなに綺麗な男がいてたまるか)
遠目から『姫』の姿を見た彼は男だと信じずにいたが、ある日衝撃的な出来事に見舞われる。
「なに…君、もしかしてこういうことするのは初めてなの?」
あまりにも美しく、妖艶で掴みどころのない『姫』に、やがて彼は抗いようもなく惹き込まれていく。
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