雨屋敷の犯罪 ~終わらない百物語を~

 晴れた日でも、その屋敷の周囲だけがじっとりと湿って見える、通称、雨屋敷。

 そこは生きている人間と死んでいる人間の境界が曖昧な場所だった。

 遺産を巡り、雨屋敷で起きた殺人事件は簡単に解決するかに見えたが。

 雨屋敷の美貌の居候、早瀬彩乃の怪しい推理に、刑事たちは引っ掻き回される。

「屋上は密室です」

「納戸には納戸ババがいます」

 此処で起きた事件は解決しない、と言われる雨屋敷で起こる連続殺人事件。

 無表情な美女、彩乃の言動に振り回されながらも、事件を解決しようとする新米刑事の谷本だったが――。

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