この世界に絶望して死んだ俺は、精霊となって神と共に完璧な世界を創ることにする。

 結城新治は、妻と二人で暮らす刑事であった。彼は、部下と共に大量殺人を繰り返す凶悪犯を追っていたのだが、最悪の事態が起きた。その最悪の事態は、彼の全てを奪い、そしてその命すらも……。

 彼は死後の世界で神と邂逅する。神は彼に聞いた「この世界はどうであったか?」彼は答える「最低最悪の世界だ。滅びればいいと思う。」

 神は人の世界の他にも様々な種族が支配する世界を管理していた。その一つ一つの世界にシードを植え付けた住民を送り込み、その者が死んだ後に意見を聞いて、世界を進化させ続けてきた。そして、結城新治もまたシードを植え付けられて送られた一人。

「そうじゃったか……。では、どうすれば完璧な世界を創れると思うのじゃ?」

「わからない。でも、色んな世界をこの目で見て、経験すれば、完璧な世界を創れるかもしれない。」

「では、そうしよう。ワシの力をそなたに分けようぞ。その力で完璧な世界を創るのじゃ! とりあえず、ワシの持つ星全てを融合させるかのう。そなたが行くのはそれからじゃ。」

 こうして彼は、新しく生まれ変わった世界に送られていく……精霊として。


 精霊となった彼と、彼の過去が織りなすのは、完璧な世界。果たしてそんな世界を創造することは出来るのであろうか?


【パーフェクトアナザーワールド】


 序章はシリアスですが、本編はギャグコメディ風です。

 

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