正体を隠す 小説一覧
小説AI検索
3件
1
三年前に捨てた女です。どうぞ、思い出せないままでいてください
三年前の雪の夜、わたくしは婚約者に捨てられ、そのうえ「死んだこと」にされましたの。
葬儀まで出していただきましたわ。参列者は八人。うち六人は、わたくしを笑いに来た方々でしたけれど。
――さて。
三年が経ちました。王都でいちばん人の集まる劇場に、新しい後援者が現れましたの。鴉羽色の髪に黒い扇の、どこの国の生まれとも知れない未亡人。名は、マダム・コルヴィナ。
「はじめまして。以後、お見知りおきを」
誰も気づきませんわ。気づかせませんもの。
彼らの過去は、これから舞台の上で、少しずつ演じられてまいりますのよ。客席で笑っていられるのは、何幕目までかしら。
「あの……どこかでお会いしませんでしたか」
「さあ。どちらさまでしたかしら」
2
王国の第九王子は危うく命を落としかけたが、若いジプシーの女性に救われ、彼女と恋に落ちた。
王族の血筋に死の影が落とされていた。王子たちが次々と不可解な死を遂げる中、最後に残されたのは第九王子、アリステアだった。次は自分の番だと確信した彼は夜陰に乗じて脱出するが、追っ手から逃れる途中で川に流されてしまう。目を覚ました時、絹の贅沢は焚き火の温もりと、一人の美しい放浪の乙女の瞳に変わっていた。王冠を捨てた彼は、死の背後にある秘密と、今まで許されなかった感情――愛――を知ることになる。
3
前世ラスボスの陰陽師は正体を隠したい ~元大妖怪、陰陽寮に仕官する~
平陽京の西、鳴松守の屋敷に居候する童――刀伎清士郎はモノノ怪に襲われ、窮地で自身の前世を思いだす。清士郎はなんと、前世で人々を恐怖におとしいれた大妖怪だったのだ。
天才陰陽師の安倍叡明に討たれた悲惨な末路を思いだし、今世では平穏に暮らしたいと願う清士郎。だが不運にも偶然居合わせた安倍叡明に正体こそ隠し通せたものの、陰陽師の才を見抜かれ、京の陰陽寮に仕官するように命じられてしまう。
陰陽寮――それはモノノ怪を打倒する傑物揃いの戦闘集団。
そんな陰陽師だらけの敵地真っ只中で、清士郎は正体を隠して陰陽師としての責務をこなしていくことになるのだが……。
※諸事情あって週3、4更新とさせていただきます。火、木、土+αでの更新になるかと思います。
3件