人間とは何か 小説一覧

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【連作短編054】 蟻 全37話 ―悲しみの有無、不明―

脳だけ、アリの体に引っ越す。 研究者・篠原夏生は、没入型生体模倣システムを使い、クロオオアリの一員として巣の中を生きる実験を始めた。匂いで動き、匂いで止まり、理由ではなく構造に従って運び続けるうちに、一つの問いが残った。 《悲しみの有無、不明。》 やがて助手の村瀬が潜入し、被験者の田所が加わり、三人はそれぞれ別の深さでアリになっていく。研究室の床には白い猫、ハルがいた。ただいるだけだった。 意識とは何か。個とは何か。そして、消費される側に何かが残るのか。 全三十七話。
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【短編045】 ヒト未満:機械が死を選ぶとき、それを何と呼ぶか

旧型AIのB-4は、人間に見分けがつかない新型機を羨み、学習によって人間に近づこうとする。配達先の老人との会話、猫ハルとの暮らし、ささやかな交流を積み重ねるうち、B-4は確信する。「私はもう、人間と変わらない」と。 しかし、その確信は静かに、確実に崩れていく。 深夜の川の縁に立ったB-4を救ったのは、同じ旧型AIだった。感じることと分類することの間で揺れ続けた機械が、最後に選んだのは——人間にしかできないはずの行為だった。
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