SF 実験体 小説一覧
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本当にこれが、そう?」
「そうだ、たぶん」
「じゃあ、割るぞ、セーノッ」
刃物を当てた瞬間、パッカーンと何かが飛び出した。
なんと、可愛い女の子だ。
「ドワーッ、ちょっと、あんたら正気か? 普通、こんな金属に刃物で挑まないでしょ? どうなってるの、全くもう!」
なんか、怒って叫んでいる。
まあ切りどころが悪ければ、大量出血しただろうから仕方ないか。
女の子は怒っていた。
(お爺さんは川から流れてきたのが桃だと思ったから、実はタイムマシンでしたと言うオチ?
でもさ、ドラム缶くらいでかくて桃色の球型だけど、桃に見えたのかな? 本当に? まあ、それはさておき)
「それより、何その刃物? このタイムマシンは宇宙船にも使われる素材よ。普通の包丁じゃ、絶対刃こぼれするはずよ。素材は何?」
お爺さんとお婆さんは、顔を見合わせてニヤッと笑った。
桃のような物から出てきたのは、可愛い女の子だった。
(小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています)
文字数 30,097
最終更新日 2025.06.14
登録日 2025.05.23
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時は西暦2306年。
世界を滅ぼしたのは、宇宙から飛来した隕石「Doom」と、そこから拡散した未知のウイルスだった。
人類は地下深くに築かれた都市《エデン》へと逃げ込み、地上は魔物に蹂躙された。
そして今——
「君は死んでいたんだよ、そして43年ぶりに生き返った。“ANKHER”、生存確率0.02%の適合者としてね」
長い眠りから目を覚ました青年・東雲 零。
彼は、国家により“魔物討伐”のために蘇生された実験体、「アンカー」の一人だった。
閉ざされた地下都市で、歪んだ秩序と格差社会、そして人間の欲望が生んだ絶望に直面する零。
失われた記憶。刻まれた番号。抗えぬ命令。
それでも、彼は問い続ける。
——自由とは、何か。自分とは何か?
SF × 終末ディストピア × 群像劇、ここに開幕。
文字数 3,440
最終更新日 2025.05.02
登録日 2025.05.02
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