ファンタジー 港町 小説一覧
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七日後、この港に神罰が落ちる。
追放された元観測士イオナだけが、その事実を知っていた。
しかも災害は自然現象ではない——誰かが、意図的に引き起こそうとしている。
港の上層部はすでに手を打っていた。「下層区画を緩衝被害区として切り捨てる」秘密契約。被害を最小限に見せかけ、体制を守る冷徹な計画だ。
イオナは元護送隊長ガルム、荷運び組合長メラとともに動き出す。
犯人を暴き、証拠を公開し、住民を逃がし、工廠を止める——すべてを七日で。
被害を「選ぶ」管理か、全員を「残す」運用か。
追放観測士の、七日間の港湾カウントダウン・サスペンス。
この作品は以下の箇所にAI(Claude Code)を利用しています。
・世界観・設定の管理補助
・プロット段階の壁打ち
・作者による執筆後の校正
文字数 16,879
最終更新日 2026.03.01
登録日 2026.03.01
2
潮の匂いが、暮れなずむ町にゆるやかに満ちていく。
港町ルアーナ。
その一角、名もない居酒屋の火が、今宵もまた静かに灯る。
店を預かるのは、かつて剣を振るった男──ベネリオ・ファルカ。
冒険の時代を過ぎ、今は炭を起こし、魚を焼く。
潮と火の香りが交わるとき、人もまた、何かを交わしにやってくる。
誰もが、ひと皿の料理とひとときのぬくもりを求め、
朱色の庇の下に腰を下ろす。
火を囲み、語らずとも伝わるものがある。
それは潮の記憶、焦げ目の香り、季節の影。
変わらぬ炭火のなかで、変わりゆく心がぽつり、ひとつずつほぐれていく。
──これは、名もない店と、その夜ごとの物語。
潮の香りに引かれ、誰かがまた、戸を開ける。
※毎日19時更新。
※投稿はアルファのみです。
※サブタイトル変更
文字数 105,633
最終更新日 2025.07.05
登録日 2025.06.05
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