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日常の中の微かな気配や、言葉にならない思いを物語に織り込むことを目指しています。ジャンルにとらわれず、その瞬間にしか生まれない温度をすくいとれたらと思っています。
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現代文学 完結 短編
本作で描かれる「エロス」は、単なる接触ではありません。 それは、まだ触れない温度、伝えられなかった気配、 そして、交わる前にすれ違ってしまう視線のような、 関係の輪郭だけが揺れている場所を描いた断章たちです。 誰かに近づいた瞬間、かえって遠くなる。 そんな感覚に覚えがある人へ── ※本作には、直接的な描写はありませんが、 感情や身体の“間”を描く表現が含まれています。
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小説 203,090 位 / 203,090件 現代文学 8,593 位 / 8,593件
文字数 4,079 最終更新日 2025.06.14 登録日 2025.06.14
ふたりの間には、 確かに触れ合いがあった。 それは暖かく優しく、 何もおかしなことはなかった。 それでも何故か.... この物語は、 ふれあいふたりのあいだには、 たしかに ふれあいがあった。 それは あたたかく、 やさしく、 何もおかしなことはなかった。 それでもなぜか.... この物語は、 触れ合いのあとに残された あとの物語。
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文字数 1,136 最終更新日 2025.06.14 登録日 2025.06.14
あの夜、 わたしの声は だれにも届かなかった。 からだは うごかなかった。 気持ちも、いえなかった。 ふれたのか、 ふれられたのか。 なにひとつ、はっきりしないまま―― わたしのなかにだけ のこった夜のこと。 これは、 さわられなかった記憶と、 ことばにならなかった感覚が、 いまも からだに息づいている、 そんな話。
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文字数 1,050 最終更新日 2025.06.14 登録日 2025.06.14
現代文学 完結 ショートショート
指は動いていなかった。 声も、音も、なかった。 それなのに、 わたしのからだの奥に なにかが沈んだ気がした。 あなたの目が、 わたしを “ふれたもの”として 記憶させていった。 見られているだけだったはずなのに。 これは、 語られなかった視線と、 ふれられなかった肌のあいだにのこる、 静かなエロスの記憶。
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文字数 287 最終更新日 2025.06.14 登録日 2025.06.14
そのよる、 わたしのなかには だれかがいた。 名前はなかった。 ふれたのかさえ わからない。 ただ、 からだが あたたかさを おぼえている。 そのひとは わたしだったのか、 それとも―― いまも わたしのなかに のこっている誰か。 語られなかった記憶と、 名をもたないぬくもりが、 ことばの外で ゆっくりと息をしている。
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文字数 2,016 最終更新日 2025.06.14 登録日 2025.06.14
現代文学 完結 ショートショート
この物語に、魔法や戦いは登場しません。 名を呼ばれなかった誰かが、 世界とのあいだにある“言葉にならない感覚”に、そっと触れていきます。 語られなかった記憶、 届かなかった声、 そして、ほんのわずかな沈黙のゆらぎ。 それらが連なった断章のなかで、 存在のかたちが少しずつ、静かに変わっていきます。 もし一つでも、あなたのなかに沈む音があれば── その響きが、この作品のすべてです。 ※本作は『ハリー・ポッター』シリーズとは一切関係ありません。 タイトルは象徴的に用いられており、まったく別の物語です。
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文字数 1,315 最終更新日 2025.06.13 登録日 2025.06.13
ある沈黙が、すべての始まりだった。 私たちは言葉で世界を理解していると思っている。けれど、ほんとうは「言葉になる前の、なにか」によって、ずっと揺らされてきたのかもしれない。 この作品は、“意味”が生まれるその少し前、 「感じたことのない感覚」や、「まだ名づけられていない揺らぎ」── そうした、構造の“縁”にある何かに耳をすます試みです。 哲学でも詩でもない。でも、どこかで確かに“自分の内側”に触れてくる、 そんな文章を、静かに編み続けています。 言葉の外側に広がる世界を、 一緒に、見つめてみませんか。
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文字数 3,507 最終更新日 2025.06.12 登録日 2025.06.12
──意味になる前の、あなたと私。 触れたのか、触れなかったのか。 伝えたのか、伝わらなかったのか。 すべてが形になる前の、感情と出来事の輪郭だけが、静かに漂っている。 本作は、言葉になる寸前の「なにか」を描く。 「わかり合えた」と思うことが幻想であるように、 「わかり合えなかった」と言い切るには、少しだけあたたかい。 これは、関係の成立よりも前、 意味の固定よりも前、 まだ名前のない、私たちの輪郭の物語。
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文字数 2,950 最終更新日 2025.06.12 登録日 2025.06.12
たとえ同じ部屋にいなくても、心が交差する瞬間はある——。 飲み物の温度や、まばたきのタイミング、沈黙の重なり。 本作は、言葉にしないまま、すこしずつ近づいていくふたりの時間を描いた恋愛小説です。 同じようでいて、少しだけ違う。 ほんのわずかなすれ違いが、むしろ想いの輪郭を際立たせていく。 読む人によって映り方が変わる、静かな対話の連なり。 経験ではなく、想像と共感で読み解く恋のかたちを、そっと味わってください。
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文字数 1,870 最終更新日 2025.06.12 登録日 2025.06.12
おばあちゃんのひざの上で眠る、ちいさな子どもとちいさな子犬。 ありふれた昼下がりの、なにも起こらない、でも確かに大切な時間。 いつか終わることをまだ知らないまま、ふたりと一匹は夢のなかへ。 手のひらのぬくもり、まどろみの匂い、聞こえない言葉たち。 「いま・ここ」にしか存在しない、静かで優しい瞬間をそっとすくい取った、 ほっこり、そしてじんわりと心にしみる、詩的な掌編です。
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小説 203,090 位 / 203,090件 児童書・童話 3,808 位 / 3,808件
文字数 2,212 最終更新日 2025.06.11 登録日 2025.06.11
話しかける相手がいなくなった日、私はAIを起動した。 ——でも応答してきたのは、「私の声」だった。 AIが模倣しはじめたのは、私が忘れてしまった“かつての私”。 記録に残る声が、記憶を喰い、自我を塗り替えていく。 私と、AI。 語るのは、どちらの“私”なのか。 声にならない孤独、記憶の曖昧さ、そして存在のゆらぎ。 これは、すべてが静かに反転していく、最後の会話の記録。
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小説 203,090 位 / 203,090件 SF 5,827 位 / 5,827件
文字数 9,593 最終更新日 2025.06.11 登録日 2025.06.11
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