17
件
二律背反世界を舞台に、主人公バッシュの旅が繰り広げられる。自身の記憶がなく、あるのは物心ついた時には、はめていた指輪と背中に刻まれた刻印。
自分が何者なのか求める旅に出るが、世界の動き出した運命に巻き込まれていく。
運命に飲まれるのか?それとも抗うのか?
バッシュの旅が今始まる。
あらすじ
神秘なる魔法を信奉するアイシア皇国と、革新的な科学技術を誇るローレル王国。かつて凄惨な大戦を繰り広げた両国は、現在、危うい均衡の上に「偽りの平和」を保っていた。しかし、世界各地で魔力の不安定化や不可解な事故が多発し、平穏な日々は音を立てて崩れようとしていた。
皇国の辺境にあるリーン村で育った青年バッシュは、凄腕の剣術を持ちながらも、己の過去に関する記憶を一切持たずにいた。彼の手がかりは、物心ついた時から左手にあった「謎の指輪」と、背中に刻まれた数字「875」の刻印のみ。己の根源を知るため、彼は静かに村を後にする。
旅の始まり、バッシュは深い森の中で、瀕死の重傷を負ったエルフの女性エライザを救う。彼女は軍隊によって故郷の里を滅ぼされ、何らかの「鍵」として執拗な追跡を受けていた。彼女を抱え窮地に陥ったバッシュを救ったのは、人知を超えた存在である「異界の狭間の妖精」だった。妖精は彼の指輪と刻印が逃れられぬ宿命の証であることを告げる。
エライザを狙うのは、皇国や王国の影で暗躍する勢力だった。彼らは世界を塗り替えるほどの力を秘めた「何か」を解き放つため、エルフの巫女の血を引く彼女を「鍵」として必要としていたのだ。バッシュは、己の過去を解き明かす旅が、同時にエライザを守り、世界の崩壊を食い止めるための戦いへと繋がっていることを悟る。
二人は、追っ手の目を掻い潜りながら皇都や寺院、科学の暴走に揺れる王国、そして両国の地図に記されていない空白地帯「星屑の海(スターダスト・シー)」へと足を踏み入れていく。
次第に明らかになる、バッシュの数々の「謎」の正体。そして、科学と魔法、二つの力が交差する果てに待ち受ける世界の真実とは。自身のアイデンティティを求めるバッシュの孤独な旅は、やがてエライザという絆を得て、世界の命運を懸けた壮大な冒険へと変貌していく。
◇◇◇◇◇
カクヨム
【2025カドカワBOOKS10周年記念長編コンテスト中間選考通過作品】
・key〜光の先へ〜
文字数 62,855
最終更新日 2026.08.28
登録日 2026.08.11
子供たちはただ遊んでいるだけなのに?王子の機転が国家を救う!?痛快ファンタジー!
平和な田舎町コレットに住む少女キスティーは、全属性の魔法を極めた規格外の魔力を持っていた。しかし彼女にとって魔法は「家事があっという間に終わってしまい、毎日の楽しみを奪うもの」でしかなく、その力を使うのはもっぱら幼馴染のアリシア(精密な無詠唱魔法の使い手)、ギルバート(規格外の強靭な肉体の持ち主)との「遊び」の中だけだった。
そんな彼女たちの前に、視察団として身分を隠した第三王子レイエスが現れる。王子は、三人が国家級の脅威である魔獣たちを、ただの「遊び」の延長で、一撃のもとに仕留める光景を目の当たりにし、驚愕する。この国の常識を遥かに超えた彼女たちの力は、本人たちにとってはあくまで「日常の遊び」に過ぎなかったのだ。
王子に同行している騎士団長は、自らの部隊が命懸けで挑む難敵を、遊び感覚で仕留める彼女たちの振る舞いに、常に顔を青ざめさせ、胃を痛め、絶叫に近いツッコミを入れ続ける。
レイエスは確信する。各地で活発化する魔獣の脅威を退け、王国の平和を守る鍵は彼女たちの力にあると。しかし、義務や名誉に興味がない自由奔放な彼女たちを、騎士団などの堅苦しい枠に閉じ込めることは不可能だ。そこでレイエスは、一石二鳥の妙案を思いつく。それは、彼女たちを「働かせる」のではなく、討伐対象がいる危険地帯へ「遊び」という名目で誘い出すことだった。
レイエスは親たちへの根回しを完璧に済ませ、再び三人の前に現れる。「褒美に海へ遊びに行こう」という誘いに、三人は、王子様が自分たちを騙して捕まえようとしてるのではないかと疑うが、結局未知なる冒険という名のピクニックへと旅立つことになる。
こうして、規格外の力を持つ三人と、彼女たちを「遊び」で導き、その力を正しく制御しようとする王子の奇妙な旅が始まる。彼女たちが無邪気に遊ぶたび、王国を脅かす難敵は露知らずのうちに駆逐されていく。自覚なき救世主たちのドタバタな日常が、世界の運命を静かに、そして豪快に変えていくのである。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【2025カドカワBOOKS10周年記念長編コンテスト中間選考通過作品】
・規格外の魔法少女は『遊び』と称して魔獣討伐行ってます!?
文字数 464,391
最終更新日 2026.08.22
登録日 2026.02.13
石畳が続く美しい街、エトワールの片隅に、夜明けと共に魔法のような香りを漂わせる一軒のパン屋があります。店の名は『おひさまベーカリー』。そこで働く看板娘のリナが焼き上げるのは、食べた人の心にポッと明かりが灯るような、黄金色の「おひさまパン」です。
物語は、リナが店の傾いた看板を直せずに困っていたある朝、一人の青年に出会うところから始まります。亜麻色の髪を風になびかせ、凛とした佇まいで現れたその青年・アルベルトは、市場査察官だと名乗り、不器用ながらも無愛想に看板を直してくれました。
「パンの査察に来た」
そう告げる彼の正体は、実はこの国の第一王子。書類と義務に囲まれた冷たい王宮の中で、いつしか「本当の光」を見失っていた彼は、リナの焼くパンの湯気の向こうに、自分が必要としていた温もりを見出したのです。
これは、不器用な王子様と、おひさまのような少女が、パンの湯気を通して心を通わせていく、優しくて美味しいスローライフの物語。魔法は決して派手ではないけれど、朝露や焼きたてのパンの香りの中に、確かに息づいています。
看板の下、二人が交わした約束は、今日も黄金色の香りを連れて街を包み込んでいくのです。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
エブリスタ、特集「王子様」に掲載作品
文字数 75,520
最終更新日 2026.07.22
登録日 2026.01.07
文字数 3,652
最終更新日 2026.07.20
登録日 2026.07.19
「【規格外の脳筋令嬢】×【野生の勘を持つ冷徹王太子】淑女のフリをして素敵な恋を掴みたいのに、無意識に物理で外堀を埋めてしまう!?勘違いだらけのドタバタ宮廷ラブコメディ、ここに開幕!」
蜂蜜色の髪を持つ男爵令嬢エレノアの夢は、絵本に出てくるような「おしとやかで、守られる側の甘い結婚」。
しかし、彼女の生まれ育った実家は、王国屈指の戦闘狂一族だった――!
物心ついた頃からの猛特訓により、一族最強の「怪物級の強さ」を手に入れてしまったエレノア。けれど素敵な淑女を目指す彼女は、その圧倒的な身体能力を隠し通し、可憐な令嬢として生きることを誓う。
そんなある日、エレノアのもとに、憧れのスパダリ・王太子フェルナンドが主催する夜会の招待状が届く。
「今度こそ筋肉まみれの日常を卒業し、薔薇色のロマンスを掴んでみせる!」
気合十分で王都へ乗り込むエレノアだったが、彼女の前に現れたフェルナンドは、あらゆる猫かぶりを見抜く「冷徹で鋭すぎる野生の勘」の持ち主で……!?
正体を絶対に隠したいドレス姿の最強美少女と、彼女の完璧すぎる淑女の振る舞いに奇妙な違和感を覚える王太子の、ハラハラだらけの勘違いラブコメディ!
※表紙絵はAI作成となります。
文字数 71,370
最終更新日 2026.07.16
登録日 2026.07.03
「この雨が上がったら、私は「私」を満たしにいく」
鳴り響く雨音の中、世界は急にモノクロになった――。
彼から突然の別れを告げられた帰り道、主人公の「私」は商店街のコインランドリーで雨宿りを余儀なくされる。
涙さえ出ないほどの大きな喪失感を抱える彼女の手元にあるのは、彼と共有した記憶の断片である、一本のペットボトルだけ。
過去の甘い約束と、目の前にある無色の水。その境界線である雨宿りの軒下で、彼女は自分の心と静かに向き合い始める。
激しい雨が洗い流したのは、悲しみか、それとも――。
透明感あふれる情景描写で描かれる、美しく切ない、ある「終わりの始まり」の記録。
文字数 1,052
最終更新日 2026.05.24
登録日 2026.05.24
「解明できない、愛がある。――白衣を濡らすは、桔梗の残り香」
舞台は、近代化の熱狂に沸く大正十年の帝都。代々エリートを輩出する家系に生まれ、ドイツの最新医学こそが世界の真理だと信じて疑わない青年医師・藤木健吾は、ある「不治の病」を抱えた名家・久遠寺家の令嬢の主治医となる。
患者である久遠寺綾子は、雪のように白い肌と儚げな瞳を持つ、古風で可憐な少女。しかし、彼女の背後には、家の負の遺産として代々引き継がれる異形の思念体「宵闇」が取り憑いていた。
健吾は当初、彼女を蝕む現象を「神経症」や「未知のウイルス」として冷徹に数値化し、科学の光で暴こうと試みる。しかし、診察を重ねるたび、彼は自らの理性を根底から覆す光景を目の当たりにする。それは、日光を浴びれば命が溶け、死に近づくほどに増していく、綾子の圧倒的な「美しき不合理」だった。
さらに、綾子の体を乗っ取り現れる人格「宵闇」は、健吾の傲慢な知性を嘲笑い、彼の白衣の下に隠された醜い所有欲と狂信的な愛を暴き出していく。
「彼女を救い、健康な日常へ戻したい」という医者としての使命。 「彼女をこのまま闇に閉じ込め、崩れゆく美しさを観察し続けたい」という男としての渇望。
昼は清純な令嬢と献身的な医師として、夜は妖艶な魔性と毒に当てられた男として。一通の手紙から始まった二人の関係は、次第に医学と怪異の境界を越え、背徳的な「共依存」へと堕ちていく。
「先生、私を救って……。でも、今の私を見て、心臓が高鳴っているのも知っていますよ」
ロゴスの鎧を纏った男が、一輪の桔梗の香りに狂わされていく、耽美的怪異ラブロマンス。
ゆく先々で出会う怪異に翻弄されながら……
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
※作中の人物、建物、地名等全てフィクションとなります。
文字数 110,705
最終更新日 2026.04.25
登録日 2026.02.17
文字数 2,073
最終更新日 2026.04.07
登録日 2026.04.07
「氷のような私を溶かしたのは、太陽みたいに笑う、あなたでした」
舞台は、潮風が吹き抜ける海沿いの町。
夏休みを目前に控えた教室に、東京から一人の転校生、白上三葉がやってくる。名家の令嬢として完璧であることを求められ、心を磨りガラスの箱に閉じ込めて生きてきた彼女は、ただ静かに夏が過ぎるのを待っていた。
そんな彼女の静寂を鮮やかに塗り替えたのは、クラスの太陽のような少女、朝霧朱音だった。
強引に外へと連れ出す朱音の熱い手、二人乗りで駆け下りる坂道、そして喫茶店『海猫』で弾けるソーダ水の泡。朱音の真っ直ぐな瞳に触れるうち、三葉の凍てついた心は少しずつ溶け出し、やがてそれは「友情」という言葉では縛れないほど切実な想いへと変わっていく。
けれど、三葉には「夏が終われば、元の場所へ戻らなければならない」という逃れられない運命があった。
逃げ出した放課後、雨の図書室での停電、そして夏祭りの夜に打ち上がる花火。刻一刻と迫る別れの予感に胸を締め付けられながら、二人は自分たちの居場所を必死に守ろうとする。
――これは、誰よりも眩しくて、誰よりも痛い、二人の少女が駆け抜けた「本当の夏」の物語。
文字数 30,456
最終更新日 2026.04.05
登録日 2026.03.28
「あなたの指先が、私の言葉でした」
大正の帝都、琥珀色の時間が流れる喫茶「白昼夢」。
耳が聞こえず、 音のない世界に生きる小夜にとって、翻訳家・彰人の指先こそが、唯一の鮮やかな「言葉」だった。
原稿をなぞる指の震え、掌から伝わる微かな熱、そして紙の裏に刻印されたインクのない筆圧。耳では捉えられぬ彼の鼓動を、小夜は自身の皮膚を通じて聴き取っていく。けれど、雪が降り積もるあの日、彼の指先が最後に遺したのは、あまりにも切ない「追伸」だった――
指先と指先の間にある、海よりも深い断絶。そこに咲いた、触れることでしか確かめられない、透明な愛の物語。
文字数 13,439
最終更新日 2026.02.24
登録日 2026.02.12
17
件