僕達はこの世に生まれて再び巡り合った。それはきっと意味がある。

 高校二年生の夢野冬華(ゆめの とうか)は友人達と平穏な日々を過ごしていた。

 彼女はある日、見知らぬ男子から「しずか」と呼ばれる。身に覚えのない名前に戸惑っていた少し後、一度も話したこともない生徒会長の神冷興俄(かみれい こうが)から告白され、成り行き上彼と付き合い始める。
 
 出逢ってしまった魂たちは、冬華の知らないところで引き寄せられ、絡まり始めていた。
 
 冬華を必要としている神冷興俄(かみれい こうが)と彼女を取り戻したい椎葉鷲(しいば しゅう)は前世の縁を引きずったまま対峙することに。彼らの周囲には、過去の縁を受け継いだ者たちがいた。それぞれの思惑が交錯し接触を繰り返したとき、冬華の中でも変化が起こり始める。
 
 何故彼らは今世に生まれたのか? 彷徨う運命の行方は?
 その答えは、いずれ明らかになる。

 地獄の門はまもなく開かれる。
 
 古の記憶を持つ魂たち。今こそ目覚めよ。

 大切なものを守るために。大切なものを取り戻すために。


※歴史上の人物、現存する土地・建物、物語等が出てきますが、作品は全てフィクションです。作中に登場する吾妻鏡は『国立国会図書館デジタルコレクション』から引用しました。
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