ナツとシノ
「なあ、あたしら、姉弟にならないか」そう言った夜の片隅で、ふたりの幼い奴隷は姉弟となった。人から家畜に成り下がり、外れない首輪を巻いたナツとシノは、小さな手を繋ぎ合い、命を求めて逃亡を企てる。男勝りな少女と、言葉を話せない少年。傷つき、奪われ、自由を求め裸足で駆け、そうして、ふたりが最後に見つけた美しいもの。涙が溢れるほどに煌く輝き。幸福を求め歩き続ける彼らの道程を、ここに語る。
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