猫じゃない気もするけど猫だと思うからやっぱ猫。

 そもそもとして、コイツは猫なのか。

 ◇

 地元からだいぶ遠い大学を受験して、合格して、その大学へ通うため、地元から遠くて大学に近いアパートへ引っ越した。
 引っ越した先のアパートで、ファンタジーな存在と出会った。

 ファンタジーな存在──片手に収まる大きさの、猫。

 大きさ、毛色、眼の色、時折見せる仕草とかも、よくいる『猫』のそれじゃない。
 あと、目で語ってくるし、潮の香りを放ってくる、そんな猫。他にも色々猫っぽくないことがあったりする猫。
 成人してる男の俺を小童って(目で)言ってくるメス、女の子の猫。
 そういうお前は何歳なんだと言いたいが、二歳いってるかどうからしい。二歳だとして人間年齢へ換算したら俺より確実に年上になるから、なんとも微妙な気分になる。
 そんな感じで、ファンタジーな存在に思えるこの猫は。
 そもそもの話として。
 猫なのか、猫じゃないのか。

 一緒に暮らしてるけどさ、お前、なんなんだろうね?

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