【完結】私は、顔も名前も知らない人に恋をした。
──私は、好きになった人の顔も本当の名前も知らない。
そして、この恋は実らない──
エリート養成校と呼ばれるシュテルン王立学校に通う農家の娘で平民のアリアン。
成績が奮わずいわゆる落ちこぼれのアリアンは、
今年の首席卒業者間違い無しと言われる伯爵令息、レオナールに世話を焼かれる日々を過ごしていた。
そんなある日、ひょんな事から顔も名前も知らない人と手紙のやり取りをするようになる。
自分を名無しさん
相手を権兵衛さん
と呼び合いながらそのやり取りは気付けば半年に及んでいた。
手紙を通じて、“権兵衛さん”に淡い想いを寄せるようになっていくアリアン。
だけど、想いを募らせた所で平民の自分の恋が叶うわけではない。
このまま権兵衛さんの正体なんて知らなくていい──
そう思ってたのに。
アリアンの揺れる恋の行方と明らかになる“権兵衛さん”の正体。
そして、首席卒業者のみが貰えるご褒美……
たった一つだけ叶えてもらえる“願い事”を今回、手にするのは─……
※『私の好きな人には、忘れられない人がいる。』
に出てくる主人公カップルの子供世代の話です。
そちらを読んでいなくても特に問題はありませんが、設定などは引き継いでいるので、
お読みいただいた方が楽しめるかもしれません。
(注 : 二人の子供は第2話から登場します)
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