56億7千万年

その少年、果てしない時を越えた先で何をするのかーー?


田舎に住む少年「降野(ふりの)弥勒(みろく)」は、中学二年、一学期の終業式を迎えた。夏特有の茹だるような暑さにバテ、駄菓子屋前のベンチでアイスを片手にダレていた。一向に動かないため、友人二人に駄菓子屋においてかれた彼。少し休んだあと、駄菓子屋店主の八千代という老婆にトイレを借りた。軽口をたたきながらも、せっせと用を済ませ、再びドアを開けた先。

 ーーそこには、清廉な空気漂う中、石畳に鎮座する鳥居と社が存在したのだ。

ドアが軋むほど開け閉めしても変わらない景色。一体何がどうなっているのか。


「トイレのドアを開けた先は、なんか神聖そうな場所でした……ってか?」


ここからはじまる物語。誰にも予想できない弥勒の言動が、今後どう作用するのか、未だわからない。



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