吉備大臣入唐物語
──大海原の先で出会った赤鬼は、私と同じ遣唐使でした。
唐の官僚達に才能を嫉妬され、曰く付きの高楼の中に閉じ込められてしまった遣唐使・吉備真備。
為す術もなくやるせない気持ちに駆られる真備であったが、そんな彼の前に現れたのは同じ遣唐使・阿倍仲麻呂を名乗る一人の赤鬼であった。
『江談抄』そして『吉備大臣入唐絵巻』に描かれる、二人の遣唐使のちょっと不思議な友情物語をアレンジしました。
日本史・中国史に出てくるあの方々もチラホラと.....?
異国の風に吹かれながら、奇想天外な攻防戦をお楽しみください。
※リメイク版です。
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序章
第〇・五章『夢の虚ろの月下美人』
第一章『文選』
第一・五章『詩仏』
第二章『囲碁』
第二・五章『口に蜜あり腹に剣あり』
休憩所
第三章『野馬台詩』
第三・五章 『西方の天子』
第四章『疑惑』
第四・五章『磯際の破れ船』
第五章『賽の目』
第五・五章 『扶桑の外』
最終章
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