ファンタジー ズレ 小説一覧
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笑天宮御政録 ―自然に暴走する女帝と常識トリオ―
赤と金の灯りが揺れる宮中。豪奢な広間の中央で、女帝・天華が腕を広げた瞬間、空気がピシッと固まる。「自然に全部できるんよ。」その自信満々の宣言に、官吏たちは目を丸くし、汗を浮かべ、誰もが心の中で「また始まったんよ……」と叫ぶ。
笑天宮は本来、初代皇帝の「人々が笑って暮らせる国」という穏やかな理念から始まった。自然体の御政、無理をしない暮らし。それがこの国の基本だった。しかし天華はその精神を盛大に誤解し、「自然に税が集まるんよ」と砂糖袋を山積みにし、「自然に治安が良くなるんよ」と門を全開にするなど、豪華な宮殿を舞台に次々と予想外の御政を繰り出す。
そんな天華を止めるのは、静の圧をまとった殿・琴雪、深読みが暴走する殿・蘭花、そして常識を守ろうと奮闘する静策の三人。彼らが一歩動けば世界がズレる。琴雪の静かな一言が場を凍らせ、蘭花の深読みが事態を複雑にし、静策の常識が逆に混乱を呼ぶ。豪奢な宮殿の静けさと、キャラの表情が生むズレのギャップが、笑天宮の日常をどんどん奇妙な方向へ転がしていく。
本作は古装時代の空気と掛け合いを中心に描く宮中コメディ。
なお、本作は「小説家になろう」にて先行配信中。
アルファポリス版は追従更新ですが、
挿絵は最新追加となります。
文字数 90,527
最終更新日 2026.08.21
登録日 2026.07.07
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聖王女日記 今日も私は、争いの種を引き受けます
アルテリア王国の王女リシェリアは、幼い頃から「優しい世界になりますように」と女神に祈っていた。
十三歳の神託の日、彼女は女神に選ばれ、聖王女となる。授けられたのは、リシェリアの前で悪しき行いを隠せなくなる光。
けれど本人は、その力の正体を知らない。
リシェリアが信じているのは、「誰かが困っているなら、自分にできることを差し出せばいい」ということ。
侍女が休めないなら、自分のお茶を後回しにすればいい。
騎士見習いが罰を受けるなら、自分が代わりに受ければいい。
厨房が忙しいなら、自分の食事を一皿に減らせばいい。
彼女は本気で優しい。
けれど、その優しさはかなりズレている。
リシェリアが「私が引き受けます」と微笑むたび、隠されていた不正や怠慢が明るみに出て、王宮では後始末が増えていく。
それでも、彼女が気づいた痛みは、決して無意味ではなかった。
ズレた自己犠牲で周囲を振り回しながらも、少しずつ王国を優しくしていく、聖王女のヒューマンドラマ風コメディ。
感想数 0
文字数 30,364
最終更新日 2026.07.24
登録日 2026.07.21
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