予感 小説一覧

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読切短編 予感、解約済み

読切短編 予感、解約済み
『あなたの直感、売りませんか。月額三千円。』 電車の中吊り広告を見て、私はその場で登録した。どうせ当たりもしない第六感なら、売れるなら売ってしまえばいい。 翌朝から、何も感じなくなった。 胸騒ぎがない。虫の知らせがない。根拠のない確信が、ない。静かで、楽で——そして少しずつ、何かが削れていった。 解約しようとしたとき、画面にこう表示された。 『解約手続きを続けるには、有効な予感の提示が必要です。』
SF 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 1,036 最終更新日 2026.05.19 登録日 2026.05.19
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読切短編 第六感、ほぼ正解

読切短編 第六感、ほぼ正解
新学期初日、隣の席の彼女を見た瞬間、確信した。 根拠はない。でも僕の第六感は、こういうときだけ妙に冴える。 三週間かけて距離を縮め、告白した。「ごめんなさい」。予感は外れた——そのはずだった。 一ヶ月後、彼女から連絡が来た。やっぱり当たっていたのか、と思いかけた瞬間、メッセージの続きが届いた。 「他の子のLINE、教えてもらえる?」 運命というのは、向きまで指定してくれないらしい。
青春 連載中 ショートショート
感想数 0 文字数 803 最終更新日 2026.05.14 登録日 2026.05.14
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読切短編 視線

読切短編 視線
私の第六感は、外れたことがない。 入社初日、オフィスに足を踏み入れた瞬間——嫌な予感がした。 笑顔の裏を読み、声のトーンを測り、視線の動きを追う。問題はどこかに潜んでいる。隣の先輩か、愛想のいい課長か、目が泳いでいた同期か。十年磨いた直感が、必ず正解を教えてくれる。 昼休みあけ、給湯室からドア越しに声が漏れてきた。 「——感じ悪くない?」 予感は当たっていた。 ただ、矢印の向きだけが、違った。
現代文学 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 909 最終更新日 2026.05.20 登録日 2026.05.20
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読切短編 扉の内側から

読切短編 扉の内側から
また新しいのが来た。 扉の重さで、わかる。鍵の回し方で、わかる。最初の一週間の丁寧さが、いつ崩れるかも——もう何度も見てきたから。 バイト先のロッカー13番。人間たちはここに荷物を預け、鍵を回し、そして去っていく。傷を残して、染みを残して、感情を残して。 私はそれを、すべて覚えている。 今度の新入りにも、嫌な予感がする。この感覚は、いつも的中する。 人間は扉を叩くとき、中に誰もいないと思っている。 いつも。全員。
大衆娯楽 連載中 ショートショート
感想数 0 文字数 849 最終更新日 2026.05.19 登録日 2026.05.19
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読切短編 灯りの名前を知らないまま

読切短編 灯りの名前を知らないまま
軽音部に入った春、先輩のギターケースに同じ推しのアクキーを見つけた。 それだけのことで、胸に何かが灯った。恋とも呼べない、妄想とも違う——ただ「始まる」という静かな確信。 先輩は翌春に卒業した。何も始まらなかった。だから何も終わらなかった。 あの予感は正しかったのか。十年経った今も、私には答えがない。 でも最近思う。予感というのは、当たり外れで測るものではないのかもしれない、と。
恋愛 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 984 最終更新日 2026.05.21 登録日 2026.05.21
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