「平安」の検索結果

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ライト文芸 完結 長編
満月の夜、女警察官・源(みなもと)加代子(かよこ)が仕事を終えて帰宅すると、鍵をかけたはずの部屋の扉が開いていた。 警戒しながら部屋に入ると、開いた窓辺に立っていたのは、一度満月の夜に口づけを残して消えたはずの男――光源氏だった。 「わからぬ……戻ってこれた……」 かつて突然現れ、現代に戸惑いながらも、加代子と奇妙な同居生活を送り、やがてホストクラブで圧倒的な人気を得た平安の貴公子。 あまりにも切なく、美しく別れたはずの相手が、まさかの再来。 感動の涙を返せと怒る加代子だったが、再び目の前に現れた光源氏を前に、胸の高鳴りを抑えられない。 しかも今回の光源氏は、以前より少しだけ現代に慣れ、相変わらず女たちを惹きつける天性の魅力は健在。 再びホストクラブに立てば、初日から店を揺るがす大人気。 シャンパンタワーに指名の嵐、売上はうなぎのぼり。 だが、どれほど女性たちに囲まれても、光源氏の心が向かう先はただ一人――加代子だけだった。 一方の加代子もまた、彼を“面倒な居候”として突き放しきれない。 むしろ、一度失ったからこそわかる。 隣にいてほしいこと。 帰ってきてほしかったこと。 そして、もう一度失うのが怖いことを。 なぜ光源氏は再び現代に戻ってきたのか。 この再会は奇跡か、それとも、また訪れる別れの前触れなのか。 満月の夜に始まり、満月の夜に揺れる、時代を超えた恋の続き。 あの光源氏が、再び現代で大暴れ。 けれど今度こそ、本当に選ぶのは“運命”ではなく、“愛した人”。 切なくて、甘くて、少し笑えて、最後まで目が離せない。 物語から抜け出した光源氏と、彼に振り回されながらも惹かれていく女警察官の、再会から始まる時空恋愛譚。
大賞ポイント 30pt
文字数 77,560 最終更新日 2026.05.09 登録日 2026.04.15
ライト文芸 完結 ショートショート
時は平安時代。 留衣子は弘徽殿女御に仕える女房であった。 宮仕えに戸惑う最中慣れつつあった日々、彼女の隣の部屋の女房にて殿方が訪れて……彼女は男女の別れ話の現場を見聞きしてしまう。 ------------------ 平安時代を舞台にしていますが、カタカナ文字が出てきたり時代考証をしっかりとはしていません。 ------------------ 小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
大賞ポイント 6pt
文字数 8,316 最終更新日 2024.09.24 登録日 2024.09.20
現代文学 完結 短編
都会の喧騒に疲れ、自分の生き方に疑問を感じた28歳のOL・沙織。偶然訪れた山間の修道院で「剃髪の儀式」を目撃し、その衝撃をきっかけに彼女は修道院での生活を決意する。髪を剃り、世俗を断ち切った沙織は、静かな祈りと労働の日々の中で自分自身を見つけ出していく。しかし、かつての友人から届いた手紙が彼女の心を揺らし、再び過去との葛藤が生まれる。迷いを越えて成長し、やがて新たな志願者を導く立場となった沙織の心には、神への感謝と深い平安が満ちていく。自分自身を見つけ、新たな人生を歩む女性の静かな再生の物語。 プロローグから終章まで、繊細な心理描写と丁寧な情景描写で紡がれた感動のヒューマンドラマ。
大賞ポイント 1pt
文字数 15,877 最終更新日 2025.04.30 登録日 2025.04.30
ライト文芸 連載中 短編
夜の帳が下りた、東京の片隅。喧騒からは少し離れた、古いレンガ造りの建物の横に、23歳の木山タカオは立っていた。彼の隣には、小さなアンプと、開けられたギターケース。その中には、数枚の小銭と、手書きの「木山タカオ - 届く歌を求めて」というサイン。 タカオは、いつものように、どこか物憂げな表情でアコースティックギターの弦を爪弾く。彼の歌声は、夢と現実に折り合いをつけられない自分自身の、中途半端な焦りをそのまま映し出していた。 冷たい夜風が、彼のデニムジャケットの襟を揺らす。タカオは、いつか古典の授業で聞いた、その儚い歌を思い浮かべた。 “花の色は うつりにけりな いたづらに……” その一首が、彼自身の、色褪せていく日々と重なった。タカオは、自然と、その歌に自分だけの、少し寂しげなメロディーを乗せ始める。 “Hana no iro wa, utsurinikerina, itazurani……” 彼の指が、弦の上を滑る。歌声は、彼自身の心から、夜の空気へと溶け出していく。 その時だ。 演奏の途中、ひとりの女性が立ち止まる。 タカオは、彼女を見た瞬間、時間が止まったかのような錯覚に陥った。 黒髪。白い肌。しかし、何よりも彼を硬直させたのは、彼女が纏っているものだった。 現代の服ではない。それは、何重にも重ねられた、豪華絢爛な絹の衣――十二単(じゅうにひとえ)。紅、紫、金、緑……。夜の街灯の下で、その鮮やかな色彩は、まるでそこだけが平安時代の宮廷であるかのように、異様な存在感を放っていた。 彼女の瞳には、千年の時を超えて語り継がれてきたような、深い哀しみが宿っている。 タカオは、驚きと混乱でギターを弾く手が止まりそうになったが、歌を止めることはできなかった。 彼女は、じっとタカオを見つめている。彼女の瞳は、タカオの歌声の奥にある、彼自身の魂を見つめているようだった。 そして、彼女は静かに、しかし、その場の空気を一瞬にして変えるような声で、呟いた。 「……わが歌……」 その瞬間、タカオの指が完全に止まった。 千年の時を越えて、小野小町が現代に現れた。彼女自身の詠んだ歌が、“音”として、目の前の若者の声で蘇ったのだ。十二単の豪華な色彩が、夜の東京の街角で、静かに、そして圧倒的な違和感を持って、二人の運命の出会いを告げていた。
大賞ポイント 0pt
文字数 42,177 最終更新日 2026.05.07 登録日 2026.03.19
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