「メリーナ・ランフィス。貴様との婚約など破棄させてもらおう!」
「……わたくしの婚約を……?」
「そうだ! 貴様とこの俺との婚約だ!」
「あら、まあ……ふふ」
文字数 6,112
最終更新日 2020.05.09
登録日 2020.05.09
「お、お姉さまだって、アーサー様のことが好きなんでしょう? 本当のことを言ってください。私、このままじゃ結婚なんて」
「好きじゃないよ」
文字数 2,978
最終更新日 2020.05.07
登録日 2020.05.07
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
文字数 3,237
最終更新日 2020.05.06
登録日 2020.05.06
「カトレア。君との婚約を破棄する」
「え……?」
「このように僕は、君に対して不誠実で、君を信じることさえできない男だ。……君にはふさわしくない」
文字数 4,038
最終更新日 2020.05.05
登録日 2020.05.05
「おまえとの婚約は破棄する。傷物の女が王のそばに侍る気か! 分をわきまえよ!」
「殿下、それだけは……!」
ルドヴィカは止めようとしたが、間に合わなかった。
彼が知らずに破棄したそれは、婚約契約などではない。王子の傷をルドヴィカが受け持つという契約だ。
文字数 2,866
最終更新日 2020.05.04
登録日 2020.05.04
かつて婚約者であり、平民の少女を選んだ王子が、ビアンカの元にやってきた。
復縁を迫る彼に、ビアンカは微笑み、否と言い続ける。
文字数 3,182
最終更新日 2020.05.03
登録日 2020.05.03
長い雨がやむことを願って、少女が水竜に捧げられた。
生贄になるために育てられた彼女は、親に子供として扱われず、穀潰しとして蹴られ、殴られて育った。
恩返しをしろと言われたので、恩返しをします。
文字数 5,636
最終更新日 2020.05.02
登録日 2020.05.02
「もはやろくな縁談もないだろう。この公爵家の娘をどこぞに下げ渡すわけにもいかん。……おまえは勘当だ。公爵家の恥め、どこへなりと行ってしまえ!」
「そうですか」
私はため息をついた。
「わかりました。私はこの家を出ます」
ごめんなさいお母様。ちょっとこれ以上のお世話は無理です。私もこのご時世、できるだけこの人の影に隠れていたかったのだけれど。
文字数 4,023
最終更新日 2020.05.01
登録日 2020.05.01
クソ上司殴りたい……。そう心から願った瞬間、私は異世界に飛んでいた。
飛んだら思った。このクソ王子、殴りたい。そして拳が輝き……?
文字数 4,739
最終更新日 2020.04.30
登録日 2020.04.30
「っ……元聖女フィア、そなたの罪は明白である」
枢機卿は青ざめて言う。彼女の処刑の日、狂ったように雷鳴が響いていた。
文字数 3,793
最終更新日 2020.04.29
登録日 2020.04.29
「ロゼット、貴様との婚約を破棄する」
「そ、そんな……」
アサド王子の言葉にロゼットは膝をついた。王子が選んだのは異星の姫、ファルーシア。
その相手だけは回避したかった。彼のために。
文字数 2,777
最終更新日 2020.04.28
登録日 2020.04.28
王たる俺にふさわしいのは愛妾のアンジェラ。あの不細工は王妃にしてやったのだから、せめて俺の役に立つべきだろう。
そのはずが、気づけばおかしなことになっていた。
文字数 3,624
最終更新日 2020.04.27
登録日 2020.04.27
「ロレーナに資格はない!」
「歌の下手なロレーナ!」
「怠け者ロレーナ!」
教会の定めた歌姫ロレーナは、王家の歌姫との勝負に負けてしまった。それもそのはず、聖なる歌姫の歌は精霊に捧げるもので、権力者を喜ばせるものではない。
文字数 4,284
最終更新日 2020.04.26
登録日 2020.04.26
「よって私はエミリアとの婚約を破棄し、ローラを新たな婚約者に迎える!」
「では、裁判をしましょう」
「二十名以上の貴族が同席すれば、簡易の裁判を行えます。多数決で信を問うものです」
文字数 5,445
最終更新日 2020.04.26
登録日 2020.04.26
母に溺愛される妹ミルフィに、何もかもを譲ってきたリネア。ある日、自分付きのメイドのアンまで譲れと言われる。
「お嬢様。嘆いている場合ではありません」諦めて譲るしかなかったリネアに、アンは言う。
「私がお嬢様に差し上げられるのは、掃除の技術です」
「え?」
文字数 10,868
最終更新日 2020.04.25
登録日 2020.04.25