雪・月・華 ー白き魂ー
借金の方に売られた少年、潤一。
地元の名士の屋敷で下働きとして奉公するうち、広大な敷地の片隅にある蔵で、自らを〝化物〟だと言う少年、智樹と出会う。
一目合った瞬間から智樹の存在が忘れられなくなった潤一は、人目を盗んでは蔵に通い、智樹との逢瀬を重ねた。
そうするうち、二人の間には微かな恋心が芽生え始めるが……
※作中、流血等残虐な場面や虐待、また差別的な要素が多く含まれていますが、物語を描く上で必要な表現であったことご了承下さい。
※この作品は、他サイトにて過去に同タイトルで公開していたものを、若干の加筆修正及び、登場人物名を変更した上で公開しております。
地元の名士の屋敷で下働きとして奉公するうち、広大な敷地の片隅にある蔵で、自らを〝化物〟だと言う少年、智樹と出会う。
一目合った瞬間から智樹の存在が忘れられなくなった潤一は、人目を盗んでは蔵に通い、智樹との逢瀬を重ねた。
そうするうち、二人の間には微かな恋心が芽生え始めるが……
※作中、流血等残虐な場面や虐待、また差別的な要素が多く含まれていますが、物語を描く上で必要な表現であったことご了承下さい。
※この作品は、他サイトにて過去に同タイトルで公開していたものを、若干の加筆修正及び、登場人物名を変更した上で公開しております。
あなたにおすすめの小説
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科
空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する
高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体
それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった
至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する
意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク”
消える教師
山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー
『嘘の病気で同情を買うな』と私を死に追いやった婚約者、私の墓標の前で額を叩きつけ、血の涙を流して号泣する大破滅!
熾星婚姻届を出す前日、久世景人はようやく、十年遅れの婚約指輪を私の指にはめた。
銀色の輪が薬指に滑り込んだ瞬間、私は照明の下で光るダイヤをぼんやり見つめた。長く続いた待ち時間が、やっと終わったような気がした。けれど次の瞬間、彼は私の手を見下ろし、まるで似合わない品物を評するように静かな声で言った。
「正直、澪の手ってあまりきれいじゃないよな」
私は言葉を失った。
景人はそのまま私の指先を取ると、さっきはめたばかりの指輪を抜き取った。十年待ち続けた指輪は、彼の手のひらの上で冷たく光っていた。
「この指輪、瑠奈の手にあったほうが似合うと思う」
私は手を引き戻し、信じられない思いで彼を見た。
「どういう意味? 瑠奈と結婚するつもりなの?」
景人は目を伏せ、指輪の縁を指先でなぞった。まるで、たいしたことではない問いを少し考えているだけのようだった。
「そこまでじゃない。ただ、会えない時間が長くなると、どうしても瑠奈のことを考えるんだ」
その瞬間、私は自分がどうやってあのタワーマンションを出たのかさえ覚えていない。
トイレで記憶を失った俺は、優しい笑顔の精神科医に拾われる
逆立ちのウォンバット気がつくと、俺は駅のトイレで泣いていた。
自分の名前も、どうしてここにいるのかも分からない。 財布の学生証に書かれていた名前は、“藤森双葉”。
何も分からないまま駆け込んだ総合病院で、混乱する俺に声をかけてくれたのは、優しい笑顔の精神科医・松村和樹だった。
「大丈夫ですよ」
そう言って、否定せず、急かさず、怖がる俺を受け止めてくれる先生。
けれど、失った記憶の奥には、思い出したくない“何か”があるようで――。
記憶を失った大学生と、穏やかな精神科医の、静かな救済の話。
※第一部完結済
双葉の“失われた時間”については、まだ何も分かっていない。
続きを書くとしたら、また彼らの日々をかけたらと思っています。
もしこの先も見守りたいと思っていただけたら、とても嬉しいです。