【完結】あれだけ尽くしたのに偽聖女だと言われて婚約破棄されて処刑されそうになったので魔王とよろしくやります

「シルヴィア、お前との婚約は破棄させてもらう」
「――――え?」

 聖女として国に尽くしてきたシルヴィアは、結婚式当日、王子様から残酷な言葉を告げられる。
 婚約破棄されたばかりか、さらに残酷な現実を突きつけられる。

「この女は淫魔が化けた偽物だったのだ! 本日の結婚式は中止! これより偽者の聖女の処刑を執り行う!」

 濡れ衣を着せられ、人生の晴れ舞台を迎えるどころか、人生の終わりを迎えさせられそうになるシルヴィア。両親を人質にとられたシルヴィアは全てに絶望して、自らの悲しい運命を受け入れようとしていた。

 そこで救いの手が差し伸べられる。

「そうかシルヴィアは無様にも婚約破棄されたのか。ならば俺様が嫁に貰っても構わないな?」

 シルヴィアは怨敵だった魔王に救われ、第二の人生を歩むことになるのであった。
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