三部作 小説一覧

3件
1

滝川健四郎の事件帖 〜名奉行・大岡越前に見込まれ江戸の難事件に挑む〜

享保十七年。武州多摩郡の陣屋手代・滝川健四郎は、根っからの百姓である。農政を仕込まれ、算勘にも人の話を聞き出すことにも長けている。ただひとつ、欠けたところがあった。女の顔と、匂いを、覚えていられない。 嵐の翌朝、多摩川に異形の水死体が上がった。 羽村で出会った娘。二年後、代官の屋敷で再会した女。そしてさらに二年後、江戸日本橋で、大店の主人ばかりを狙う姿なき女――。 沈丁花、菫、白檀。三つの香りが、ひとりの男の前を通り過ぎていく。健四郎が気づいたとき、すべては終わっている。 大岡越前が南町奉行を務めた享保の世。百姓と武家のあいだに立つ男が、三つの事件と三つの香りに出会う、捕物三部作。
2

桜下の交わり~古木に刻まれた三つの記憶~

​【あらすじ】 神社の裏手、人目を忍ぶように枝を広げる巨大な一本の桜。 その古木は、時代を超えて人々の想いを吸い上げ、狂おしいほどに美しく咲き誇る。 ​第一部:幼なじみという境界線が溶ける夜。 「ずっと、君のことが好きだった」 祭りの喧騒を離れ、夜桜の下で交わした告白。 震える指先が涙を拭い、幼い恋は熱い情欲へと姿を変えていく。 戻れない一線を越えた二人の、瑞々しくも激しい愛の記録。 ​第二部:亡き夫の面影と、禁断の熱。 一周忌を終えた夜、未亡人となった彼女の前に現れたのは、夫の弟だった。 「兄貴の身代わりでもいい」 亡き夫との思い出の場所で、その実弟に組み伏せられる背徳。 罪悪感に苛まれながらも、凍てついていた女の身体は、暴力的なまでの執着に暴かれていく。 ​第三部:人ならざる白狐と、最後の奇跡。 冬の終わり、傷ついた白狐を助けた男。 桜の季節が過ぎた頃、彼の前に現れたのは金色の瞳を持つ謎の美女「白」だった。 彼女が声を上げるたび、枯れ果てたはずの老木に花が宿る。 幻想的な桜吹雪の中、孤独な男と妖しき女が交わす、一夜限りの、けれど永遠の抱擁。 ​三つの時代、三つの愛。 すべては、あの桜の下で刻まれた、狂おしくも切ない記憶――。
3

今宵は遣らずの雨

★第7回歴史・時代小説大賞 奨励賞受賞★ 小夜里は代々、安芸広島藩で藩主に文書を管理する者として仕える「右筆」の御役目を担った武家に生まれた。 十七のときに、かなりの家柄へいったんは嫁いだが、二十二で子ができぬゆえに離縁されてしまう。 婚家から出戻ったばかりの小夜里は、急逝した父の遺した「手習所」の跡を継いだ。 ある雨の降る夜、小夜里は手習所の軒先で雨宿りをする一人の男と出逢う。 それは……「運命の出逢い」だった。 ※歴史上の人物が登場しますがすべてフィクションです。
3件