全三話 小説一覧
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18件
1
今夜で忘れる。
「……今夜で忘れます」
そう言って、私はジョアキン殿下を見つめました。
黄金の髪に緑色の瞳、鼻筋の通った端正な顔を持つ、我がソアレス王国の第二王子。大陸最大の図書館がそびえる学術都市として名高いソアレスの王都にある大学を卒業するまでは、侯爵令嬢の私の婚約者だった方です。
今はお互いに別の方と婚約しています。
「忘れると誓います。ですから、幼いころからの想いに決着をつけるため、どうか私にジョアキン殿下との一夜をくださいませ」
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2
離縁を告げに
「バーレト子爵、ファティマを呼び捨てにするのは止めてくれないか」
「止めるのは君のほうだろう。ファティマは私の妻だ。妻を呼び捨てにしてなにが悪い」
「……ヒカルド様? 私達は二年前に離縁していますが」
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3
愛していたのは昨日まで
婚約破棄された侯爵令嬢は聖術師に頼んで魅了の可能性を確認したのだが──
「彼らは魅了されていませんでした」
「嘘でしょう?」
「本当です。魅了されていたのは……」
「嘘でしょう?」
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4
悪役令嬢は蚊帳の外です。
「グローリア。ここにいるシャンデは隣国ツヴァイリングの王女だ。隣国国王の愛妾殿の娘として生まれたが、王妃によって攫われ我がシュティーア王国の貧民街に捨てられた。侯爵令嬢でなくなった貴様には、これまでのシャンデに対する暴言への不敬罪が……」
「いえ、違います」
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5
追放された令嬢は愛し子になりました。
「婚約破棄した上に冤罪で追放して悪かった! だが私は魅了から解放された。そなたを王妃に迎えよう。だから国へ戻ってきて助けてくれ!」
「……国王陛下が頭を下げてはいけませんわ。どうかお顔を上げてください」
「おお!」
顔を上げた元婚約者の頬に、私は全体重をかけた右の拳を叩き込んだ。
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6
私、悪役令嬢に戻ります!
ざまぁだけのお話。
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7
真実の愛(笑)だそうですよ。
魔導学園の入学式の朝、私の三度目の人生が始まりました。
アルノー王国ギャルニエ公爵令嬢ベアトリーチェの一度目の人生は、婚約者のフリート王太子殿下に婚約を破棄されて不幸のどん底に沈みました。
二度目のときは一度目の経験を活かして婚約破棄を回避し、王妃となって──
今回の人生では殿下に真実の愛を確かめていただくつもりです。
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8
勇者の凱旋
好みの問題。
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9
魅了だったら良かったのに
「だったらなにか変わるんですか?」
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10
君を乞う。
ミケーレは彼女を乞う。もう一度会いたいと希う。
その真っ直ぐな瞳に自分を映して欲しいと願う。
時間が戻ってやり直せたら、と思う。
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11
恋の終わりを指折り数えて
「大丈夫ですわ。恋は必ず終わるのです。どんなに好きでも愛しくても、初恋の人でも婚約者でも、大切な想い出があったって恋は終わります。心を殺して、終わる日を指折り数えて待っていれば、いつか必ず……ダヴィデ様の恋も終わります」
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12
バッドエンド
エロイナがオリビオ殿下を選ぶのは当然のことだ。
殿下は私の初恋の人で、とても素敵な方なのだもの。
でも……バッドエンドになってしまったことを歓迎するのは無理だ。自室のベッドに横たわって、私は夜会が終わるまで泣き続けた。
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13
魔女の笑顔
アレハンドロはカルメンの笑顔を思い出せない。自分が歪めて壊してしまったからだ。
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14
きっと明日も良い天気
「今日は良い天気ですね」
「そうですね。きっと……明日も良いお天気でしょうねえ」
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15
私の恋心が消えていたら
でも……もし私の恋心が消えていなかったら、そのときは今度こそ殺してあげようと思っています。
社会的にではなく身体的にもです。
そうしたらきっと、私の恋心は跡形もなく消え去ってくれるのだと思うのです。
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16
婚約破棄の翌日に復縁を迫られても困ります。
「婚約破棄の翌日では遅過ぎたのです」
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17
彼女の微笑み
それでも、どんなに美しいとしても、私は彼女のように邪心のない清らかな微笑みを浮かべるよりも、穢れて苦しんで傷ついてあがいて生きることを選びます。
私以外のだれかを愛しながら──
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18
人柱となった聖女の呪い
古の時代、邪神によって世界は滅びかけた。
その時、一人の聖女がその身を犠牲にして邪神を封じる事に成功する。
世界を救った聖女は崇め奉られたのだが…果たして、本当に彼女がそれを望んだのか。
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