ファンタジー 群像劇/シリアス 小説一覧
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妖と人間が共存する世界。
計画性なくただ積み上げられていく鉄骨剥き出しの不安定な街は、かつて存在した九龍城砦と酷似しているとされ、十龍城砦と呼ばれるようになる。
根深い対立、差別、価値観の差。
共存しているが、共栄していない。
カビ臭いこの街は、今日も細い綱を渡る。
綱が切れないよう、街が足を踏み外さないよう奮闘する均衡管理局。
十流城砦の治安を維持する彼らはヒーローではない。
多少の犠牲を出し、しがらみに縛られ、嫌われて。
それでも彼らは均衡管理局の使命を全うする。
文字数 89,118
最終更新日 2025.12.08
登録日 2025.12.05
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「僕の描いた絵が本物になったらいいのに」
そんな夢を抱く絵描き好きの少年・織部緑光(おりべ・ろくみつ)は、
魂の“色”が見えるようになった時代の日本に生まれる。
情熱の赤、ひらめきの黄、冷静な青――
優秀とされる“御三家カラー”に比べ、“臆病”と評されがちな「緑色」の緑光だったが、
幼い頃は色に縛られることなく、絵描きになる夢を追いかけていた。
だが、時を同じくして都心では、
感染症のパンデミックとネット社会の混乱が重なり、
放置されたグラフィティから“落画鬼(らくがき)”が這い出すようになっていく。
その悪鬼に唯一太刀打ちできるのが、魂の色を力に変え、
摩訶不思議な文房具を武器に戦う――浮夜絵師(うきよえし)。
増え続ける落画鬼。
危険を顧みず戦う絵師たち。
そして、それを“匿名の正義”が誹謗するネット社会。
やがて、夢を失っていた緑光の目に、SNS上の一文が突き刺さる。
「すべての絵師を処せ」
それは、誰かの正義であり、誰かの終わりを意味していた。
――これは、魂の色に翻弄される少年と、
それぞれの想いを抱えた者たちの“色”が交差する、ひとつの群像劇。
文字数 226,404
最終更新日 2025.09.07
登録日 2024.07.09
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「これは、運命に抗い世界を救った一人の少年の、一生を描いた物語である」
剣と魔術が栄える大陸、ワンダルシア。
増えすぎた魔神や魔物の脅威に対し人類は、都市の周りを巨大な壁で囲み生活を続けていた。
主人公の少年アウルは国王に代々仕える名門『ピースキーパー家』の生まれ。
彼は才能があるにも関わらず、毎日をだらだらと過ごし平々凡々な日常を送っていた。
軍へ仕えている親と兄弟は家には全く帰らずアウルは一人で暮らしていたのだが、そんなある日のこと。
2年ぶりに自宅へと兄が帰ってきたのだ。
そしてこの兄の帰宅こそが、少年の運命を激変させる――。
“全員が主人公といっても過言ではない”
“単純なサクセスストーリーではおさまらない”
“敵のおぞましさが伝わってくる”
など、各方面から様々な有り難い寸評を頂いた、“群像劇風ダークファンタジー”となっております。
是非一度読んでみてください。
文字数 544,969
最終更新日 2020.12.02
登録日 2020.05.21
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