恋愛 百合要素あり小説一覧
文字数 7,977
最終更新日 2021.09.03
登録日 2021.08.29
半世紀前。
富士山が大噴火した。
でも出てきたのは噴煙や溶岩じゃなくて、七色の鮮やかな雲。
そして雲は日本中を覆い隠してから消えた。
後に残ったのは、日本各地に出来た、フランスの凱旋門のような大きな門。
そこからは、妖精や精霊やドラゴンなんかが出てきて、異世界と日本は国交を結んだ。
翌年のある日から、産まれて来た子供たちに異変が起こる。
数人に一人は紅い目と左手の甲に、羊の頭のような黒いアザがあった。
妖精や精霊たちは言う。
「16歳の誕生日までに僕たちと契約しないと、アザのある子は消滅してしまうよ?
そして悪魔に魂を狩られてしまうよ?」、と。
こうしてアザのある子供たちの集団、フレイムスと、アザのない子供たちの集団、ラハミーム。
二つの集団の、共同作業による契約合戦が始まる。
目的は一つ、妖精や精霊と契約してフレイムスは魔導師に。
ラハミームは補佐役の魔術士にまること。
フレイムスとラハミームは相棒の契約を結ぶ。
それは、フレイムスが魔導師になれなければ、同時に消滅する、死の契約
ある日、フレイムスの落ちこぼれの少女、溶目雫(うてめしずく)は妖精王エンバーと出会う。
エンバーは雫と相棒のラハミーム、塩飽弓羽(しわくゆう)にある提案をした。
「僕と契約しないかい?
そうすれば、君たちは伝説の精霊使いになれるよ、と」
契約の条件はたった一つだけ。雫がエンバーに触れること。
雫と弓羽、15歳の春。
死のタイムリミットまで、あと2年を切ったある日の出来事だったーー
文字数 33,805
最終更新日 2020.03.27
登録日 2020.03.03
『あたしが加奈のこと、取っちゃってもいいの?』
ある日、ボランティア同好会が廃部の危機に陥る。
部長である、富士宮紫織《ふじのみやしおり》は部員集めをすることになった。
親友の林原加奈《はやしばらかな》、陸上部の神田裕二《かんだゆうじ》を勧誘し、ボラ部を同好会から部に昇格させる。
三人で居られる環境で、友情をはぐくんでいく。
やがてその場所には友情と恋愛感情が交わりあうようになり、三人の想いがすれ違うことに。
『三人で居られることが、あたしにとって一番の幸せなんだ』
三人で居られることを望む紫織は、願いを零す。
文字数 5,347
最終更新日 2023.04.07
登録日 2023.04.07
何の変哲も無い日常生活を送っていた女子高生【楠木沙羅】が、夏休みに入った為、実家へと遊びにやって来ていた。そんなある日、近くの森へと散策に来ていた沙羅の前に、一匹の子狐が姿を現した。可愛らしいと思い近付いた沙羅だったが、その子狐は沙羅の手を拒絶した。
拒絶された事をショックに感じた沙羅だったが、可愛い物には目が無い性格上、その子狐を放って置く事は出来ないと思い、後を追った。
やがて……森の奥深くへと辿り着いた沙羅の目の前に現れたのは、耳と尻尾を生やした少女【イナリ】が立っていたのであった――。
文字数 13,391
最終更新日 2019.03.29
登録日 2019.03.29