第13回ファンタジー小説大賞終了

第13回ファンタジー小説大賞

選考概要

前回の応募数を上回るエントリーとなった第13回ファンタジー小説大賞。全3120作品の中から、編集部内で大賞候補としたのは、「実力主義に拾われた鑑定士 ~奴隷扱いだった母国を捨てて敵国の英雄はじめました。貴族にしてやるとか言われても今更帰るわけないでしょ~」「泣いて謝られても教会には戻りません! ~追放された元聖女候補ですが、同じく追放された『剣神』さまと意気投合したので第二の人生を始めてます~」「余りモノ異世界人の自由生活~じゃあ脱社畜で勝手にやらせてもらいます~」「魔王城のベビーシッター」「ハズレ属性土魔法のギフトを貰ったことで、周囲から蔑すまれ、辺境の僻地へ追放された俺だけど、僻地の村でガンガン領地開拓!」「侯爵令嬢に転生した私は、婚約破棄から始まるバラ色の異世界生活を謳歌します。」「後宮の棘 ~行き遅れ姫の嫁入り~」「貴族令嬢に生まれたからには念願のだらだらニート生活したい。」「私を追放したことを後悔してもらおう ~父上はどうやら領地の発展が私のポーションのお陰だと知らないらしい~」「勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!」「うちのポチ知りませんか? ~異世界転生した愛犬を探して~」「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」「転生したらドラゴンに拾われた」「旦那様、どうやら御子がお出来になられたようですのね ~アラフォー妻はヤンデレ夫から逃げられない」「転生した双子は異世界でまた双子になりました」「転生したらチートすぎて逆に怖い」「異世界の皆さんが優しすぎる。」「異世界召喚?やっと社畜から抜け出せる!」「冒険がしたい創造スキル持ちの転生者」「【完結】追放された聖女が聖獣と共に荒野を開拓して建国!各国から王子が訪問してきます。なお追放した国はその後……」「異世界召喚されました。・・・断る!」「追放された錬金術師、実はトップクラスのパン職人! ~日本のパンを作って、まったりスローライフ~」「【本編完結】迷宮最深部(ラスボス)から始まる美食(グルメ)探訪記」「追放された元聖女は、冒険者として自由に生活します!」「婚約破棄されたので全員殺しますわよ ~素敵な結婚を夢見る最強の淑女、2度目の人生~」「転生鍛冶師は幸せになりたい。」「追放された鍛冶師、実は《鍛冶女神》の加護持ち、いきなり《超伝説級》フル装備で冒険者デビューする。ミスリル石を1億回も採掘して戦闘力も凄かった」「毎日もらえる追放特典でゆるゆるスローライフ~無能と罵られ恋人まで寝取られたけどログインボーナスで気ままに辺境開拓してみます~」「異世界の片隅で引き篭りたい少女。」「無能と蔑まれし魔法使い、ホワイトパーティーで最強を目指す~パワハラ幼馴染が追放するとかほざいてきたので、絶縁してやることにした~」の30作品。

最近のウェブ小説で根強い人気を誇る追放ものや、ほのぼのとしたスローライフもの、「ざまぁ」系など、流行や人気ジャンルを意識した作品が多く集まった。また、女性主人公の作品の勢いが強く、定番の聖女ものや婚約破棄ものにも様々なバリエーションが見られた。

その後、さらに検討を続け、最終的に大賞候補としたのは、「実力主義に拾われた鑑定士 ~奴隷扱いだった母国を捨てて敵国の英雄はじめました。貴族にしてやるとか言われても今更帰るわけないでしょ~」「泣いて謝られても教会には戻りません! ~追放された元聖女候補ですが、同じく追放された『剣神』さまと意気投合したので第二の人生を始めてます~」「余りモノ異世界人の自由生活~じゃあ脱社畜で勝手にやらせてもらいます~」「ハズレ属性土魔法のギフトを貰ったことで、周囲から蔑すまれ、辺境の僻地へ追放された俺だけど、僻地の村でガンガン領地開拓!」「後宮の棘 ~行き遅れ姫の嫁入り~」「私を追放したことを後悔してもらおう ~父上はどうやら領地の発展が私のポーションのお陰だと知らないらしい~」「転生したらドラゴンに拾われた」「異世界召喚?やっと社畜から抜け出せる!」の8作品。

これらの候補作の中で、編集部内で最も高い評価を集めた「泣いて謝られても教会には戻りません! ~追放された元聖女候補ですが、同じく追放された『剣神』さまと意気投合したので第二の人生を始めてます~」を大賞に選出。また、ポイント最多として読者賞に決定していた「実力主義に拾われた鑑定士~奴隷扱いだった母国を捨てて敵国の英雄はじめました。貴族にしてやるとか言われても今更帰るわけないでしょ~」も支持の声が多く、優秀賞とのW受賞とすることとなった。さらに、次いで高評価を得た「ハズレ属性土魔法のギフトを貰ったことで、周囲から蔑すまれ、辺境の僻地へ追放された俺だけど、僻地の村でガンガン領地開拓!」を優秀賞に選出し、「余りモノ異世界人の自由生活~じゃあ脱社畜で勝手にやらせてもらいます~」「後宮の棘 ~行き遅れ姫の嫁入り~」を特別賞とした。
また、最終選考に残ったものの、惜しくも授賞に至らなかった作品を奨励賞とした。


「泣いて謝られても教会には戻りません! ~追放された元聖女候補ですが、同じく追放された『剣神』さまと意気投合したので第二の人生を始めてます~」は、婚約破棄からのざまぁという昨今のトレンドを押さえた展開に加え、「魔神」などのオリジナリティ溢れる設定がキャッチ―だった。また、主人公を巡る人間関係も魅力的で、丁寧に描かれた人物描写や場面描写は、男女問わず楽しめると高評価を得た。

「実力主義に拾われた鑑定士 ~奴隷扱いだった母国を捨てて敵国の英雄はじめました。貴族にしてやるとか言われても今更帰るわけないでしょ~」は、主人公が鑑定という一見地味なスキルを用い、人々の素質を見抜き育成する物語。自分のことを凡庸だと誤解している主人公と、彼の実力を認める周囲の人々の描き方が秀逸で、どのキャラクターもユニークで魅力的だった。

「ハズレ属性土魔法のギフトを貰ったことで、周囲から蔑すまれ、辺境の僻地へ追放された俺だけど、僻地の村でガンガン領地開拓!」は、主人公が前向きで好感の持てるキャラクターであることに加えて、個性豊かな旅の仲間たちとのやりとりがテンポ良く軽妙であることから、男女問わず幅広い層が楽しめる話に仕上がっていた。

「余りモノ異世界人の自由生活~じゃあ脱社畜で勝手にやらせてもらいます~」は、ファンタジーの王道を押さえたイベントが盛りだくさんで、読み手を飽きさせない仕掛けに富んだ作品。キャラクター同士のかけあいの軽妙さと、ほのぼのとしつつも小気味良く展開するストーリーが高い評価を集めた。

「後宮の棘 ~行き遅れ姫の嫁入り~」は、行き遅れの皇女と苛烈な異名を持つ敵国の将軍が、すれ違いながらも心を通わせていく様子を描いた中華恋愛物語。木刀を扱ったり、馬の世話をしたりと、行動力のある主人公が魅力的で、今後の展開がどうなるのかと物語にぐっと惹き込まれた。

また大賞候補作の中には是非出版化を進めたい、あるいは出版化の道を探りたい魅力のある作品が数多くあり、個別に連絡をしていく予定である。同じく大賞候補作以外にもレジーナブックスなどのレーベルでの出版化を検討したい作品もあり、編集部より個別にオファーあるいは出版化への挑戦の打診をしていきたい。

開催概要はこちら
応募総数3,120作品 開催期間2020年09月01日〜末日

編集部より

追放された「元聖女候補」が、同じく追放された「剣神」と出会い、新たな日々を楽しむ様子が活き活きと描かれている作品でした。天真爛漫な主人公セルビアが見せる、祈祷の際の真剣な姿など、キャラクターの描き方が秀逸です。また、「ざまぁ」展開やシリアスなエピソードなど山場となるシーンも多く、緩急の付いた構成にぐっと物語に惹き込まれました。


編集部より

「鑑定」を用いて、人の素質を見抜き育成するという、個性豊かな設定が光る作品でした。また、母国で実力を認められず搾取されていた主人公が、その経験をもとにホワイトな鍛錬を心がける様子など、読んでいて思わず応援したくなりました。舞台を軍部としたり他作品と差別化されている点も印象的です。


編集部より

個性豊かなキャラクターたちが活き活きと描かれた、メリハリのきいたストーリーと勢いある展開が魅力的な作品でした。ハズレ属性といわれる土魔法を、前世の知識を活かしてアレンジする主人公がたくましく、終始ワクワクしながら読み進めることができます。


編集部より

のんびりとした雰囲気がありながらも、ファンタジーの王道を押さえたイベントが盛りだくさんで、テンポよく読み進めることができました。Sっ気のある性格の主人公シンと、ダメ王子のティルや残念な女神様など個性的なキャラも魅力的で、読者を惹きつけるポイントが数多くあったと思います。


編集部より

行き遅れの皇女・翠玉と、敵国の将軍・冬隼が様々な出来事を通して距離を縮めていく様子が丁寧に描かれた作品でした。皇女としては破天荒で勇ましい翠玉に、冬隼が少しずつ興味を持ち、惹かれていく姿が印象的でした。また二人を取り囲む登場人物たちも魅力に溢れ、随所に書き手のセンスが光っていたと思います。

※受賞作については大賞ランキングの最終順位を追記しております。

奨励賞

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