「七五」の検索結果
全体で118件見つかりました。
<第32回岐阜県文芸祭佳作受賞作品>
そのさほど大きくない私鉄の駅を降りて駅前の商店街を歩くこと数分、そろそろ商店街も尽きようかという少し寂しい場所に、その写真館は建っている。正面入口の上には福野写真館という看板がかかり、看板の下には昔は誰でもお世話になったカラーフィルムのロゴが今も残っている。
入口の左右のウインドウに所狭しと飾られているのは、七五三や入学記念、成人式といった家族の記念写真。もう使われなくなったのか、二眼レフのカメラも置かれている。
どこにでもある写真館、いや、どこにでもあった写真館と言った方が正しいか。
デジタルカメラ、そしてスマートフォンの普及により、写真は誰でも、いつでも、いくらでも撮れる、誰にとってもごくごく身近なものとなった。一方、フィルムで写真を撮り、写真館に現像や引き延ばしを頼むことは、趣味的なものとしては残ってはいるが、当たり前のものではなくなっている。
人生の節目節目に写真館で記念写真を撮って、引き延ばした写真を自宅に飾るということは根強く残っているものの、写真館として厳しい時代となったことは否めない。
それでも、この福野写真館はひっそりではあるが、三十年以上変わらず営業を続けている。店主は白髪交じりの小柄な男性。常に穏やかな笑顔を浮かべており、その確かな撮影技術とともに、客の評判はよい。ただ、この写真館に客が来るのはそれだけ故ではない。
この写真館は客の間で密かにこう呼ばれている。「想い出写真館」と。
文字数 25,182
最終更新日 2026.05.03
登録日 2024.06.29
ちょっとだけエロい五七五。直接的ではない言葉で、どこまでエロスを表現できるかに挑戦。エッチな造語も多め。
※字余り、字足らずあり
文字数 5,789
最終更新日 2022.07.27
登録日 2021.07.15
ここ数年の夏は、あまりにも暑すぎる。
そこで、アルティミットクールビズ法が施行された。
アルティミットクールビズ法とは、おおざっぱに言うと「六月から九月までは、公然わいせつ罪にならない限り、何人たりとも他者の服装を強制してはならない」という法律である。
登録日 2025.06.15
宝くじで一等になる確率は、二千万分の一といわれている。
これまで、俺は宝くじを何回も購入してきたが、一度も一等を当てたことがない。
だが、次で二千万回目。
今度こそ当ててやる。
登録日 2024.07.28
世の中、音楽は歌ものばかり。
俺が好きなインストゥルメンタルの曲なんて、ほとんど見つからない。
だが、そんなある日、一人の作曲家の死をニュースで知ることになる。
その作曲家は、つい最近までインストゥルメンタルの曲を作ってきたミュージシャンだった。
登録日 2023.02.23
一七五センチの高身長に、隙のないパンツスーツ。宝塚の男役スターのような凛々しさで、台北のホテルを颯爽と闊歩する日本人コンシェルジュ・橘海帆(たちばな みほ)。
彼女には、かつて幼少期を過ごした台湾で、お隣の家族から「幸運をもたらす“福の子”」として我が子同然に可愛がられていた過去があった。
そんな海帆が仕事のために再び海を渡り、二十数年ぶりに再会を果たしたのは、台湾で俳優となっていた幼馴染の孫世海(スン・シーハイ)!
大人しかった色白のちんまりとした男の子は、なぜか最初から仏頂面で、ツンツンと意地を張るばかり。
高身長ハンサム女子と、素直になれないツンデレ俳優。台湾の心地よい風が運ぶ、ちぐはぐで、愛おしい、20年越しの再会ラブ(?)ストーリー!
文字数 219,192
最終更新日 2026.06.20
登録日 2026.01.11
今年も夏休みが少ないと嘆き、その少ない夏休みに何をしようかと考えてると、スマホにSNSの通知が来る。
それは『キャンプに連れてってくれない?』という、アイツからのおねだりだった。
登録日 2023.08.18
究極なまでのブラック企業、アビス株式会社に勤めるプログラマー、下唐湊崇史(しもとそたかし)は、家に帰った時に出迎えてくれる猫のわらび(年齢不詳・メス)だけが心の支えだった。
徹夜で仕事に取り組み、そのままその日の夜まで仕事をし、真夜中によれよれになりながら自宅に帰った崇史は、玄関に出迎えに来てくれたわらびに思わず頬ずりして、キスをしようと顔を近づける。
だがその時、わらびの方から崇史に顔を寄せて口づけをしてきた。普段ならキスなど許してくれないわらび、遂に許してくれた、と崇史が喜んだのもつかの間、わらびは口の中に舌を突っ込み、熱烈なディープキスをしかけてきた。
愛猫とディープキスという異様な状況に崇史が目をつむると、耳に柔らかな女性の声が聞こえてきた。
「やっと『契約』を結ぶことが出来ましたね、ご主人様?」
目を見開くとそこには、すらりとした体格の猫獣人に返信したわらびの姿が。変身した彼女が言うことには、彼女は地球とは別の次元にに住む、高次元の神の遣いなのだとか。
そして彼女たち神の遣いは、これと決めた相手とキスをすることで『契約』を結び、高次元の存在へと引き上げて力を与えることが出来るのだと言う。
わらびと『契約』を結び、生物の本質を見抜く目を手に入れた崇史は、ブラック過ぎて高次元存在から危険視されている、アビス株式会社の実態を知る。
実は高次元の存在そのもので人間ではなかった同僚六反田(ろくたんだ)、異世界の魔物を溺愛する総務部員四十物(あいもの)。
悪霊に取り憑かれている課長小飯塚(こいいづか)、二次元の邪神を崇拝している部長俵積田(たわらつみだ)、神に祟られている社長七五三掛(しめかけ)。
世界の「ひずみ」に満ち溢れた勤め先の人間は、一癖も二癖もある人物ばかり。
そして契約維持のために毎夜わらびとキスを交わしながら、崇史はブラックすぎる会社をよりよい環境にするべく、六反田や四十物と協力しつつ、異次元の力を使いながら動き出すのだった。
※ノベルアップ+様、カクヨム様、エブリスタ様でも並行して公開しています。
https://novelup.plus/story/295356818
https://kakuyomu.jp/works/16816700428218503878
https://estar.jp/novels/25903639
文字数 88,058
最終更新日 2022.07.29
登録日 2021.11.21
カメラで風景やふとした人間の姿を撮ることが趣味であり、仕事である泡瀬。カメラは広い広い世界から自分の感性を切り取るもの。それは彼の口癖であった。平日は仕事漬け、休日は趣味としてまたカメラ。そんな変わらぬ平穏な日常を過ごしていた合わせだが、ある一件の依頼によってそれはひっくり返ることとなる。依頼を受けた夫婦の息子の七五三を記念した写真撮影。写真の中で幸せそうに映る妻ー砂絵に目を凝らすとシャツの裾から痛々しい痣がのぞいていた。カメラで切り取った感性を映し取ったような砂絵に見惚れてしまった泡瀬は夜逃げ同然で砂絵を連れ出す。カメラを手に、砂絵という自分の感性の鏡と毎日暮らし続ける幸せな日々。そんな日々は突然に終わり、泡瀬はショックで記憶を失うことになる。彼が再びカメラを手に取った時、死後の世界を泳ぐ時、予想もできないような奇跡が起こる。二人の愚かながらも儚げで美しい人生を描いた、輪廻転生の物語が今ここに始まる。
文字数 7,202
最終更新日 2025.12.18
登録日 2025.12.17
ブラック企業化した会社を描いた群像劇。
無茶なプロジェクトの結果、生み出された『49アドベンチャーズ』。
果たして、それはどんなゲームなのか?
ユーザーの反応は……?
社内で強い権力を持つゲームプランナー兼ディレクターの椎尾格樹(しいお かくき)。
彼が発案した新作ゲーム開発プロジェクトは、多大な労力を要するものだった。
社員達は不満に思ったが、大きく歯向かう者はいなかった。
偽装請負、過重労働、残業代不支払い……プロジェクトのためにブラック企業と化した会社は、様々な人を巻き込む。
登録日 2022.01.14
女子高生の静香(しずか)、穂香(ほのか)、麻里(まり)の三人は、海水浴場に来ていた。
海水浴を楽しむ三人だが、麻里は雷に打たれ、帰らぬ人となってしまう。
だが、その背景には、ある理由が隠れていた。
登録日 2024.02.15