「ふる」の検索結果
全体で362件見つかりました。
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なにもかも人生で上手くいっていなかった時田雨美は、雨の日道で転んでしまう。ちょうどそこに居合わせたかっこうくんこと神田航平が営む定食屋へ招き入れられ味噌汁をふるまわれて以来店へ行くようになるが、食堂はいつも客がいないいわゆる「閑古鳥食堂」だった。
「私が、かっこうくんのお店を大きくします!」
これはかっこうくんと時雨さんの、暖かい食事と時間のお話。
文字数 2,048
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
交通事故の後養生とリハビリを兼ねて山奥の村、二針村に転院してきた男子の中学一年生の高木京介。
その村唯一の学校で小学生も同じ教室で学ぶ全校生徒六人の二針学校に通学し同級生で同じく療養中の女子の夏木涼波、中二の女子の先輩、榎本薫と弟の光くん、双子姉妹の蜂谷高音・乃花と出会う。
そんな中、学校からの帰り道で寄った図書館で血がついた一冊のノートを見つける。
そこには何やら不穏な文章とこの村には存在しないはずのトンネルの記載があった。
そして、京介はこの謎を解決していく。
これは山奥の村で起こる青春ミステリ。
文字数 35,552
最終更新日 2024.05.10
登録日 2024.02.20
風の中に歌が聴こえる。
いつも聴こえる美しい旋律の歌。
どこにいても聴こえるのに、どこを捜しても歌っている人間を見つけることが出来ない。
しかし、あるとき、霧生柊矢(きりゅうとうや)は歌っている少女霞乃小夜(かすみのさよ)と出会った。
柊矢は、内気そうな少女に話しかけることも出来ず、ただ歌を聴いているだけの日々が続いていた。
ある日、二人の前に白く半透明な巨木の森が出現した。
二人が見ている前で森はまた消えていった。
その夜、柊矢の所有しているアパートの近所で火事が起きたという知らせに現場へ行ってみると小夜がいた。
燃えていたのは小夜の家だった。
たった一人の肉親である祖父を亡くした小夜を、成り行きで柊矢が引き取った。
その後、柊矢と小夜はやはり、普通の人には聴こえない歌を歌う青年と知り合った。
その青年、椿矢(しゅんや)から普通の人に聴こえない歌が聴こえるのはムーシコスという人種だと教えられる。
そして、柊矢の前に、昔、白い森へ入っていって消えた元恋人霍田沙陽(つるたさよ)が現れた。沙陽もまたムーシコスだった。
柊矢は沙陽に、ムーシコスは大昔、あの白い森から来たから帰るのに協力してほしいと言われる。
しかし、沙陽は小夜の家の火事に関わっていた。
柊矢と小夜、柊矢の弟楸矢(しゅうや)は森への帰還を目指す帰還派との争いに巻き込まれる。
「歌のふる里」の最終話の次話から続編の「魂の還る惑星」が始まります。
小説家になろうとカクヨム、noteにも同じものを投稿しています。
文字数 358,116
最終更新日 2023.08.23
登録日 2023.04.02
「あをによし奈良の都に初袖のみやこ乙女らはなやぎ行けり」これはン十年前に筆者が奈良地方を正月に旅した折りに詠んだ和歌です。一般に我々東京者の目から見れば関西地方の人々は概して明るく社交的で、他人と語らうにも気安く見えます。奈良の法隆寺で見た初詣の〝みやこ乙女たち〟の振袖姿の美しさとも相俟って、往時の正月旅行が今も鮮明に印象に残っています。これに彼の著名な仏像写真家である入江泰吉のプロフィールを重ねて思い立ったのがこの作品です。戦争によって精神の失調を覚えていた入江は、自分のふるさとである奈良県は斑鳩の里へ目を向けることで(写真に撮ることで)自らを回復させます。そこにいわば西方浄土のやすらぎを見入出したわけですが、私は敢てここに〝みやこ乙女〟を入れてみました。人が失調するのも多分に人間によってですが(例えばその愚挙の最たる戦争とかによって)、それならば回復するにもやはり人間によってなされなければならないと考えます。葵の花言葉を体現したようなヒロイン和泉と、だらしなくも見っともない(?)根暗の青年である入江向一の恋愛模様をご鑑賞ください。
※表紙の絵はイラストレーター〝こたかん〟さんにわざわざ描いてもらったものです。どうぞお見知りおきください。
文字数 19,462
最終更新日 2021.04.21
登録日 2020.07.11
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