季節外れの新入社員、成井さやか。
彼女は俺の退社した部下のかわりに秋の中頃に入社してきた。
彼女には左眉がなかった。でも、俺以外はそれに気がついていないような。そんな馬鹿な!? だって眉毛だぜ!? 眉毛なかったら気付くだろう!?
そんなもやもやをかかえて日常が進む。
そんなラブコメ? ラブ? まじで?
文字数 30,144
最終更新日 2021.07.31
登録日 2021.07.21
2098年。
誰かが観測したことによってその時点での存在が確定する。しかし誰かが観測していなければまた存在が不確定である『りょうしりきがくてきかんそくねこ』というものが世の中を混乱に陥れていた。
文字数 2,204
最終更新日 2021.07.13
登録日 2021.07.13
朝起きると、ベッドには誰かの気配が残っていた。
そういえば昨日Heri nocte(エイリノクテ)、昨日の夜という名前のバーで意気投合した女と、ええとどうだったのかな。なんとなく記憶を探りながら追いかけた玄関で見つけたメッセージ。
約束を覚えてる?
運命の車輪から奇跡を見つけて。
文字数 5,514
最終更新日 2021.07.11
登録日 2021.07.11
漢の武帝の時代、李延年という1人の宦官がいた。
その宦官は歌と美貌によって武帝に仕え、『絶世傾国』と呼ばれる歌を歌った。
北方有佳人 北方に美しい人がおります
絶世而独立 その美しさはこの世界で唯一のもの
一顧傾人城 その美しさは一目見やれば城が傾き、
再顧傾人国 再度見やれば国が傾くほど。
寧不知傾城与傾国 その美人は城や国を危険にするけれど、
佳人難再得 今を逃せばこんな美人はもう2度と手に入りません。
その後、李延年の思惑通り妹である李夫人は後宮に入り、武帝の子を賜った。
これが知られている史実。
そしてこれから語られるのは、この歌に込められた李延年の思い。
注意:前半はBL的表現ですが展開上しかたがないのです。すみません。
完結保証5/17-29 各日12:20連載
各日字数は1500-3000程度です。
文字数 30,540
最終更新日 2021.05.29
登録日 2021.05.13