コウノトリの誤配。~幼なじみに再会したら、赤ちゃんと溺愛が待っていました~

 ドラッグストアでパートとして働く明里。実家ぐらし、29歳になった彼女には、カレシもいなければ、これからの未来のビジョンなんてものもなかった。実家は弟家族と同居になって肩身狭いし、かと言って独り立ちできるほどの稼ぎもなし。
 どうしたものかと悩む明里に、疎遠になってた幼なじみの一条律が子供を連れて帰省してきてるという話が飛び込んでくる。赤ちゃんを世話するために、実家を頼り、毎日新幹線で往復というとんでも出勤をしていた律。超人見知りのはずなのに、初見で自分に懐いてくれた彼の赤ちゃん、世那。
 二人の惨状(?)に同情した明里は、持ち前の「超お節介」を発動させる。

 ――私、ベビーシッター引き受けようか、と。

 ついでに同居して、家事も引き受ける明里。お節介と、自分の居場所確保のための大胆提案。ベビーシッターをしつつ、自分の将来のため、自立できる道を模索する予定だったのだけど。
 簡単に懐いてくれた世那くん。なら、シッターなんて楽勝でしょ? そう思ったんだけど。

 赤ちゃんのお世話ってこんなに大変なの?

 SNSなんかで見る、キラキラ育児とは程遠い実情。世那くんはかわいいけど、だからって育児は全然楽じゃない!! 世那くんに振り回されっぱなしの毎日。自立の道なんて探す余裕ナシ!!
 なんとか日々をこなし、自信もついて、余裕の出てきた明里。
 そんな彼女と律の関係は、少しづつ変化してゆき――?

 幼なじみとその子供、居候押しかけシッターが、いつか家族になるまでの物語。
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