【R18】利用される日々は終わりにします【完結】

 魔法一族である森の民を母に持ち、伯爵令息を父に持つ『ヴェルディ・ルドリュ(魔女名ジルヴェル)』は、呪いを受けて生まれた。

 ホルト帝国第一皇子シグルド・カール・テン・ホルトの身を守るために呪いを与えられ、神の誓約に繋がれていたヴェルディは、シグルドを運命の相手として愛されるものだと思っていた。

 だけれど、新たな誓いを交わす時、シグルドは誓いを誤魔化しそしてヴェルディに告げた。

「俺は、この婚約を認めていないし、お前を愛すると誓う事は出来ない」

 お互いを理解していないから。
 積み重ねた日々がないから。

 仕方がない。

 でも、これから、仲良くなっていけば、きっと……そんなヴェルディの思いは空しく空回る。
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