旧校舎 小説一覧

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壊れる前にお葬式をする女

壊れる前にお葬式をする女
i) 登場人物の紹介 エア(24)――旧・霧河第二中学校の臨時管理人。まだ壊れていない物、終わっていない関係、負けていない挑戦にまで「生前葬」をする女。落ち着いた顔で白い小鐘を鳴らし、紫色のチョークで終了予定日を書く。 アルテュール(27)――町役場の施設管理係。エアの奇行を止める常識人だが、やがて彼女の言葉を現実的な方法へ変える相棒になる。 イル(31)――エアの姉で歌手兼音響編集者。母の死に関わる秘密を抱える。 アドオン(34)――設備保守担当。儀式も偶然への意味づけも嫌う現実主義者。 エスア(30)――図書館司書。エアの奇妙な行動の奥にある喪失感を理解する。 トゥバ(22)――「前世は美少年」と信じる古着店員。エア以上に予測不能。 メディネ(29)――社会人ラグビー部主将。「傷つく前に終わらせる」エアの価値観を真正面から揺さぶる。 ii) あらすじ 解体まで三十六日となった旧校舎で、エアは千四百十二点の備品と校舎そのものを、生きているうちに弔おうとしていた。 自動販売機、机、ラグビー部、初デート、姉の紫のルージュ――彼女は「急な別れに傷つかないため」と、何でも先回りして終わらせようとする。 だが善意の葬式は、他人の現在や選択する権利まで奪ってしまう。仲間が離れ、一人になったエアは、自分の異常な準備癖が十四年前に亡くなった母への罪悪感から生まれたものだと向き合い始める。 やがて壊れた録音機から、母の最後の声がよみがえる。母は約束を破ったのではない。増水した道で子供たちを救っていた。 「別れを準備すること」と「今いる人を愛すること」は同じなのか。 校舎解体の日、いつも先にさよならを言ってきたエアが、生まれて初めて“終わりを決めない”選択をする。
ファンタジー 連載中 長編
感想数 0 文字数 15,867 最終更新日 2026.09.03 登録日 2026.08.15
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左左左右右左左  ~いらないモノ、売ります~

左左左右右左左  ~いらないモノ、売ります~
 菜乃たちの通う中学校にはあるウワサがあった。 『しとしとと雨が降る十三日の金曜日。  旧校舎の地下にヒミツの購買部があらわれる』  大富豪で負けた菜乃は、ひとりで旧校舎の地下に下りるはめになるが――。
児童書・童話 完結 長編
感想数 0 文字数 36,265 最終更新日 2023.08.22 登録日 2023.07.24
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賽河原高校の七不思議 雛森沙夜と赤い手帳

 高校二年生の須藤一樹(すどう かずき)は、数年振りに再会した幼馴染の雛森沙夜(ひなもり さや)と同じ新聞部に在籍している。  一樹と沙夜は夏休みの登校日に校内新聞のネタを持ち寄って相談しよう、と約束をして別れたが──登校日を迎えても、沙夜は部室に姿を現さなかった。  けれども一樹は沙夜が愛用している赤い表紙のメモ帳を発見し、そこにとある異変を見付ける。 『旧校舎から出られない』  助けを求める幼馴染のメッセージを発見した一樹の脳裏によぎったのは、女子生徒が次々と消息を絶つという賽河原高校の七不思議の一つ。『赤い手帳』と呼ばれる話だった。  偶然にも自分がネタとして調べてきた七不思議の状況に酷似した事件を予感した一樹は、新聞部の二人の仲間と共に沙夜の捜索に乗り出すが……。
ホラー 完結 長編 R15
感想数 0 文字数 114,122 最終更新日 2020.04.12 登録日 2020.03.20
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苦いイヤホンと、興味ないフリの春

 統合が決まり、今の校名で過ごせる最後の一年を迎えた私立汐見ヶ丘高校。旧校舎の端にある放送室には、目立つのが苦手なのに機材の扱いだけは抜群にうまい二年生の力也と、締切も校則もきっちり守りながら、昼休み放送を学校の記憶に残るものへ変えようとする二年生の友香がいた。ほかにも、言葉で場を回す三年生の淑雄、捨てられない物に思い出まで詰め込んでしまう慎乃、学校じゅうの音を集めるのが好きな一年生の弘恭、予算と安全面から放送室に厳しく向き合う生徒会会計の桜香がいる。  ある日、力也は放送室の備品箱から、潮風のせいか少し金属の苦い匂いがする古いイヤホンとICレコーダーを見つける。そこに残っていた昔の録音をきっかけに、六人は昼休み放送を立て直し、文化祭で生放送劇までやろうと走り出す。ところが男子役が足りず、真面目すぎる友香が低い声と所作を作り込み、ついには男装して舞台に立つことになる。笑いと騒ぎの中で距離を縮める二人だったが、文化祭直前には脚本データと録音素材の一部が壊れ、放送は中止寸前に追い込まれる。消えていく校舎、残したい声、言えなかった本音。
ライト文芸 完結 長編
感想数 0 文字数 110,995 最終更新日 2026.05.27 登録日 2026.04.06
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