義兄妹小説一覧
チートだったり転生してたらそれは主人公。
本物の「悪役」令嬢の兄なら苦労するのが当たり前。
チートも転生もご都合もない。モブだから。
優秀ではあっても成り上がれるほどの運もない。だってモブだから。
小賢しく目端を効かせて頑張るしかない。なぜならモブだから。
悪役側だから罰せられるし大変だし。
魔法だのスキルだの都合の良い設定なんてないし。
元貴族だから多少のコネくらいはあっても、所詮モブだから都合よく誰かが助けてくれるなんてこともないし。
そんな世知辛い世界で、何とか普通の幸せくらいは掴み取ろうと頑張るモブな男爵令息のお話。
チートや転生どころか、剣や魔法すらありません。
もちろん、断罪される令嬢の兄なんですからグルメや内政なんてあり得ません。
10話で完結します。
文字数 65,174
最終更新日 2022.03.11
登録日 2022.02.14
まだ夜の冷気が残る早朝、焼かれたパンを店に並べていると、いつもは慌ただしく動き回っている母さんが、私の後ろに立っていた。
「エリー、実は……国王陛下に見染められて、婚姻を交わすことになったんだけど、貴女も王宮に入ってくれるかしら?」
国王陛下に見染められて……って。国王陛下が母さんを好きになって、求婚したってこと!? え、で……私も王宮にって、王室の一員になれってこと!?
国王陛下に挨拶に伺うと、そこには美しい顔立ちの王太子殿下がいた。
「エリー、どうか僕と結婚してくれ! 君こそ、僕の妻に相応しい!」
え……私、貴方の妹になるんですけど?
どこから突っ込んでいいのか分かんない。
文字数 7,579
最終更新日 2021.01.15
登録日 2021.01.15
庄司有希の家族は複雑だ。
小学校に入学する前、両親が離婚した。
中学校に入学する前、両親が再婚した。
両親は別れたりくっついたりしている。同じ相手と再婚したのだ。
名字が大西から庄司に変わるのは二回目だ。
有希が高校三年生時、両親の関係が再びあやしくなってきた。もしかしたら、また大西になって、また庄司になるかもしれない。うんざりした有希はそんな両親に抗議すべく家出を決行した。
健全な家出だ。そこでよく知ってるのに、知らない男の子と一夏を過ごすことになった。有希はその子と話すうち、この境遇をどうでもよくなってしまった。彼も同じ境遇を引き受けた子供だったから。
文字数 104,644
最終更新日 2023.05.14
登録日 2023.04.02
親の再婚によって同い年の兄妹となった、高校三年生の秋守と夏歩。人付き合いが上手ではない二人を取り巻く、親友やクラスメイト達。
皆と一緒なら、季節が進む頃には心に奇跡を起こすことが出来るかも……知れない。
※ページによって主人公の視点が変わります。各ページ番号の後に、視点の表記をしています。
文字数 89,912
最終更新日 2021.09.04
登録日 2016.07.09
「わたしをあの世界から救い出してくれたのはあなただった」
神話の時代の終わり。
神の祝福受けた少女は魔王に出会った。
「あと五年経ったら嫁に貰ってやる! 家族になろう!」
魔王は少女にそう約束をした。
その約束は果たされる事はなく、魔王は世界を滅ぼし、少女は世界を救い、聖女と呼ばれ、長い年月の中で世界を滅ぼした魔王の事は人々の記憶から忘却されていったーー。
記憶のない少女は魔獣に襲われそうになった所を異世界から召喚された元勇者で魔王のジュン・クロウドにより召喚され、魔王の息子ゼノンに手を差し伸べられてカロンという名を与えられ、彼らの家族として迎え入れられる。
ブラコンで魔力なし落ちこぼれのカロンが魔獣召喚士見習いとして魔法学院に通うようになると貴族院が決めた義兄ゼノンの許嫁で純潔魔族至上主義の高飛車な令嬢エリザの一言がきっかけで次代の魔王候補として優秀でモテるゼノンに相応しいヒロイン候補に伝説の聖女の再来と称される人族の国エーデンハルトからの留学生の美少女ターニャに白羽の矢を立て、二人をくっつけようとするが、何故かカロンがターニャにキスされて言い寄られてしまい⁉︎
失われた神の遺産"門神の鍵"をめぐり、神エルを信仰するエーデンハルトの神殿とユートピアの魔将貴族たちの陰謀が渦巻く中、カロンはやがて自分が何者なのか、そして二千年前に世界を滅ぼした忘却の魔王と救世の聖女の真実を知る事になる。
※ある程度ストーリーが進んだら、後日、各章追加エピソードを入れるかもしれません。プロローグで既に二千文字は削ってあるので……
※年末年始にかけて一章と二章の間に断章「伝承・冬の妖精たち」を本編より先に執筆公開予定です。カロンが召喚されて直ぐのクリスマス年末のドタバタとジェド・マロースにより語られる二千年前の世界の妖精たちの話。
文字数 47,544
最終更新日 2021.12.24
登録日 2021.10.13
天使と呼ばれる後輩がいる。月橋(つきばし)夜空(よぞら)がその子だ。
ある日、父が再婚した九条(くじょう)弥勒(みろく)は、彼女が突然義妹になっても、一切の動揺をせずに受け入れる。
人には裏の顔があるのが当然。弥勒は自分をオトすために、家で絡んでくるのだと考えた。
だが実は、単に夜空が弥勒に甘えたいだけだということに、まだ気づいてはいなかった。
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姉線香です。ショートショートです。
文字数 3,584
最終更新日 2022.01.18
登録日 2022.01.18