「ブレザー」の検索結果
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色錠学院は幼稚部から大学院まであるマンモス校として全国でも有名であり、黒ラインのセラーカラーがついた白のブレザーを着ることは学生の間では一種のステータスになっている。
もっとも、大学部・大学院にはそう言った制服はなく、卒業式の時に羽織るマントがその様式となっている。
学科ごとにリボンの色がわけられており、総合進学科は黒のリボンをつけることが伝統となっている。
そんな学院に入学した黒崎陽菜、進学した黒縄月菜は実は双子同士。
彼女たちが織り成す恋と友情と愛情の物語。
※会話文多め
※誤字脱字報告を切実に希望します。
文字数 118,127
最終更新日 2018.07.31
登録日 2018.07.20
プロローグ
「………ピピピピ、ピピピピッ」
(また朝が来てしまった)
ぼーっと真っ白な天井を見る
「はぁー」
いつものように、力が入らずベットから起き上がれない
スマホを起動させ、時間を見る。
(……9時か……)
再び天井を見つめる
(今日は…頑張ってみるか)
力を振り絞りベットから起き上がる
シャツを着て、ズボンを履き替え、ネクタイを締め、ブレザーを着る。
(この動作、何ヶ月ぶりだろう)
鏡を見ると、もうどこにでもいるような高校生の姿がある。
「よし、行くか。」
暖かな日差しを窓越しからでも感じられる。毎日のことだ。しかし、今日の感じ方はいつもと違い、より暖かく感じられる。
(太陽ってこんなに暖かいんだ。)
鳥の鳴き声を聞きながらいつもより重く感じるドアを開け、眩しい光の方へと歩き出した。
第一章
気が付くと再び真っ白な天井を見ていた
(ここは、どこだ?)
周りを見渡すと、天井だけではなく壁も真っ白だった。
「ガラガラガラッ」
「!」
「意識回復したんですね。ちょっと待ってて下さい」
(意識?回復?あれ、看護師だよな。って事は今病院か?)
「ガラガラガラッ」
「こんにちは。立花拓哉さん。私は医師の浅田です。」
「あの、俺は?」
医師「覚えてないのですか。貴方は登校途中で急に倒れたんです。」
(まあ、家を出て学校に向かっていたのは覚えてるな)
医師「あの、拓哉さんの名前は学生証にあったので名前分かりましたが、親御さんは?」
「両親はいません。」
医師「……そうなんですか。」
俺の母親はDVを受けその後自殺し、父親は母親が死んだあと我に返り、父親も自殺した。しかし、そんな事は言えない。簡単に言えるもんじゃない。
医師「話は変わります。唐突すぎるかもしれませんが、落ち着いて聞いてください。」
医師「立花拓哉さん。貴方の寿命はあと1ヶ月です。」
「………は?」
俺は、パニックにはならなかった。ただ、何を言ってるのか分からなかった。
医師「この1ヶ月、何をするかは貴方の自由です。ここにいてもいい、高校に行ってもいい。自由です。」
俺は、窓から差す、家での暖かさとはまた違う太陽の日差しを見る。雲の動きが早い。そろそろ曇ってきそうだ。
医師「……空見るのが好きなんですか?」
「え?あ、まあ。」
医師「そうなんですね。では、私はここで。」
第ニ章
(これからどうする?高校行くか?でも、あと1ヶ月だしな。いや、あと1ヶ月だから頑張って勉強するか。とりあえず今日は行ってみよう。)
〜
高校に着いたら、空が曇ってきた。
(予想的中か。)
(クラス入るのはちょっと、な。保健室行くか。)
ガラガラガラッ
「立花……さん?」
「は、はい。」
「学校、来れたんですね。」
「ああ、まあ。」
「病院から電話がありました。余命宣告されたんですね。あと1ヶ月ですか。」
文字数 3,639
最終更新日 2021.09.08
登録日 2021.09.08
魔王を倒した聖王が支配する、海から生える世界樹で成り立つ世界セフィラ。
これに抗う、障がいを特殊能力に変化させた者たちがいた。
彼らこそは、スプラウト。
『スプラウト初期メンバー』
【杉野屋量司《すぎのやりょうじ》】
(才能:自閉スペクトラム症)
茶髪で整った目鼻立ち、長身の17歳。着崩したブレザー制服姿で、地球の日本から転移してきた高校生。
知的障がいのない自閉スペクトラム症で、プライドが高く一人称は俺様。誰にでも態度が大きめで人との距離感や挨拶や儀式や礼儀の意味を理解できないが、知能指数は180ある天才。
スプラウトの実質的指揮官でリーダー格。
【チェン・ティー】
(才能:サヴァン症候群)
33歳のヒューマン族。鳳凰のタトゥーを背負う、アジア系の特徴を持つ引き締まった筋肉美を誇る美男。常に上半身は裸で道着をはき、黒髪短髪の頭に鉢巻を巻く。
重度の知的障がいがあり、会話は片言で一般的な難しい内容も理解できないが、サヴァン症候群により、凡人には到底理解できない天文学的数式や確率を直感的に計算でき、十節棍という棍が十本で節が九からなる武器を扱う。
【クレイン・バルモ・テリエント】
(才能:盲目)
252歳で、水晶玉を操るサキュバス族。豊満な容姿をした露出度の高いボンテージ風衣装のエキゾチックな美女で、先端がハート型の尻尾を持ち常に目を閉じている。
視覚はない代わりに他の感覚が過敏で反響定位による音で周りを視認する。世界中の魔力の流れさえ読め、回復補助系魔法を適材適所にもたらすことが可能。
【スラサワ&フレイドル】
(才能:シャム双生児)
エルフと鬼族のハーフ、19歳。容姿は瓜二つで長髪の美少年だが、スラサワは鬼の特徴である角が額から生え、フレイドルはエルフの特徴を有し耳が尖っている。
背中合わせに身体が癒着した一卵性シャム双生児、普段は喧嘩友達のようだが意思疎通は完璧で、二面四臂の一人のように槍と短剣と弓を同時に操る。
【サンサラ】
(才能:場面緘黙症)
赤髪赤目で魔力に優れるマージ族の特徴を持つ、15歳の少女。神々と交わることで力を借り、魔法を使える巫女。
普段は無口で、見知らぬ他人がいるほど口数が減りやがて身動きさえできなくなる。一転、戦場ではハイテンションとなり、常識を超えた早口による呪文詠唱で人類の限界以上の魔法を扱える。
文字数 17,727
最終更新日 2024.05.10
登録日 2024.04.15
桜沢士央は何不自由なく、しかし温かみの欠ける家庭で育った社長令息。
容姿にも頭脳にも恵まれた士央の順風満帆な人生を揺るがす越智保との出会いは最悪。
それでも運命の輪は、ゆっくりと回転し始める──
ふた組の年の差カップルの、焦れ焦れもだもだラブストーリー
【登場人物】
⚫桜沢 士央《さくらざわ しおう》高3
金持ちで容姿端麗ということで女子に密かに人気の可愛い+綺麗系男子。
本人に自覚はないが、世の中の大抵の事は金で解決出来ると思っている。生意気で理屈っぽい世間知らず。
⚫越智 保《おちたもつ》27歳
やせ型猫背で背が高い。いつも眠そうな顔は柔和で優しげだが、実際は考えていることも行動も分かりづらい変人。
⚫相馬 瑞希《そうま みずき》高3
すらっと細いが骨格はしっかりしている健康男子。痩せの大食い。
いつも笑っていて明るく、元気。ちょっとおバカで天然な士央の親友。
⚫支倉 尚也《はせくら なおや》26歳
人気劇団俳優。基本的に冷めていてシニカル。強く主張するタイプではないが、男気がある。
⚫愛純 司《あいじゅん つかさ》
本と音楽を楽しむカフェ、JJの美貌のオーナー
保との過去あり
※他サイト掲載作品の加筆訂正版です
文字数 81,020
最終更新日 2023.09.15
登録日 2023.05.10
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