「主役」の検索結果
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大学生となった誉。
慣れないひとり暮らしは想像以上に大変で。
想像もできなかったこともあったりして。
周囲に助けられながら、どうにか新生活が軌道に乗り始めて。
誉は受験以降休んでいたスルドを再開したいと思った。
スルド。
それはサンバで使用する打楽器のひとつ。
嘗て。
何も。その手には何も無いと思い知った時。
何もかもを諦め。
無為な日々を送っていた誉は、ある日偶然サンバパレードを目にした。
唯一でも随一でなくても。
主役なんかでなくても。
多数の中の一人に過ぎなかったとしても。
それでも、パレードの演者ひとりひとりが欠かせない存在に見えた。
気づけば誉は、サンバ隊の一員としてスルドという大太鼓を演奏していた。
スルドを再開しようと決めた誉は、近隣でスルドを演奏できる場を探していた。そこで、ひとりのスルド奏者の存在を知る。
配信動画の中でスルドを演奏していた彼女は、打楽器隊の中にあっては多数のパーツの中のひとつであるスルド奏者でありながら、脇役や添え物などとは思えない輝きを放っていた。
過去、身を置いていた世界にて、将来を嘱望されるトップランナーでありながら、終ぞ栄光を掴むことのなかった誉。
自分には必要ないと思っていた。
それは。届かないという現実をもう見たくないがための言い訳だったのかもしれない。
誉という名を持ちながら、縁のなかった栄光や栄誉。
もう一度。
今度はこの世界でもう一度。
誉はもう一度、栄光を追求する道に足を踏み入れる決意をする。
果てなく終わりのないスルドの道は、誉に何をもたらすのだろうか。
文字数 63,163
最終更新日 2024.05.21
登録日 2024.03.01
――人は生きる限り、生き続ける限り、過去の幻を背負い歩いていく
※当作品は長い構想を経て生まれた”青春群像劇×近未来歴史ファンタジー”長編シリーズ小説です。
イントロダクション
西暦2059年
生き別れになった三つ子の魂が、18年の時を経て、今、巡り合う。
それは数奇な運命に導かれた、少年少女たちの長い一年のほんの始まりだった。
凛翔学園三年生、幼馴染三人組の一人、樋坂浩二(ひさかこうじ)、生き別れとなった三つ子の長女、稗田知枝(ひえだちえ)のダブル主人公で繰り広げられる、隠された厄災の真実に迫る一大青春群像劇。
EP2~震災のピアニスト~
~あらすじ~
凛翔学園(りんしょうがくえん)では各クラス毎に一つの部活動を行う。
樋坂浩二や稗田知枝のクラスの仲間入りをしたクラス委員長の八重塚羽月(やえづかはづき)はほとんどのクラスメイトが前年度、演劇クラスとして活動していることを知っていた。
クラスメイトの総意により、今年も演劇クラスとして部活申請を行った羽月のクラスであったが、同じ演劇クラスを希望したのが他に二クラスあることから、合同演劇発表会で一クラスを選ぶ三つ巴の発表会に発展する。
かつて樋坂浩二と恋仲であったクラス委員長の羽月は演劇のための脚本を仕上げるため、再び浩二と同じ時を過ごすことになる。
新たな転校生、複数の顔を持つ黒沢研二(くろさわけんじ)を加えて
演劇の舞台の準備が進んでいく中、語られる浩二と羽月の恋愛の思い出
羽月が脚本化した演劇“震災のピアニスト”
主役に任命された転校生の”稗田知枝”と”黒沢研二”
演劇クラスを巡って立ち塞がる他クラスの存在
交錯するそれぞれの想いが、一つの演劇の中でかつてない最高の舞台を作り上げる。
※エピソード2開始です!近未来の世界観で巻き起こる、エピソード1よりさらに濃密になった青春ドラマをお楽しみください!
表紙イラスト:麻mia様
タイトルロゴ:ささきと様
文字数 155,659
最終更新日 2024.05.23
登録日 2024.04.29
ある日、新千歳空港は混乱に包まれる。悪天候によって数多くの便が欠航、遅延となったのだ。
突然の大雪に見舞われ、空港内では足止めされた乗客たちが途方にくれていた。
友人との旅行帰りの真白もその一人。定刻に帰れないことに焦る友人の摛沙は激怒し、楽しかったはずの旅行の最後に二人の友情には亀裂が入りかけていた。
他にも推しアイドルのライブを楽しみにしていた大学生のオタクグループや不機嫌な紳士、家族旅行に遅れた兄妹、空港の治安を守る使命に燃える警備員など、さまざまな人々が同じ空間に留まることになる。
最初は不安やイライラが漂っていた彼らだが、見知らぬ者同士の出会いを通じて徐々にその心が変化していく。
悪天候がもたらした災難な一時が、やがて彼らに新たな一歩を踏み出す勇気を与えることとなる物語。
文字数 104,250
最終更新日 2024.05.14
登録日 2024.04.30
恋愛ドラマの主役になれる素質が妹にはある。
恋に恋する10代を経て、大学生になった妹は恋に学業に大忙し!
かわいくて、優しく明るい非の打ち所のない妹はきっと素敵な恋人を見つけるに違いない。
とはならなかった。
恋愛にまったく興味のない妹は、姉の私の思惑とは裏腹に画家になるための道を突き進む。
周囲にどれだけ自分に恋する人がいても告白されるまで気が付かず、そして、告白されても断ってしまう。
妹は恋愛ドラマの主役にはなれないらしいが、彼女は周囲の人々を虜にする素質が十分にある。
妹に振られた人々に私は声をかける。
そのまま消えゆく恋心、私にください。
私があなたの恋心を標本にします。
エブリスタ、なろう、カクヨムに投稿していたものを加筆修正した作品です。
文字数 17,818
最終更新日 2024.05.11
登録日 2024.04.30
琵琶湖のほとりに暮らす高校生の青春群像
滝沢圭介は世界史の授業中に居眠りし、イギリスの悲劇の女王ジェーン・グレイと出会う。
現実の世界に戻ってきた彼は文化祭でその夢のストーリーを元に演劇の脚本を書くことになる。
演劇の主役となるクラスのモテ女子黄瀬川綾と仲良くなるが、幼なじみの岩瀬美来と、彼女に恋する委員長男子など、人間関係がもつれていく。
彼は非モテ男子を卒業できるのか。
そして、演劇はハッピーエンドを迎えることができるのか。
実在する土地を舞台としたリアルな青春群像。
文字数 95,160
最終更新日 2024.04.10
登録日 2024.04.02
演劇部のニワカ役者、三坂朔(みさか はじめ)には秘密があった。舞台に立ってたった1週間で主役の台詞と演技をものにした彼の背後には、全てを操る影が潜んでいたのだ。
影なしでは何もできないことに気付いた朔は、土壇場になって入れ替わりを思いつくが、そこには大きな落とし穴が隠されていた。
影の主である風間涼美(かざま すずみ)を命の危険にさらしていたのだ。
幼馴染の徳永舞歌(とくなが まいか)のために始めたことを投げ出すこともできずに、朔は上演前日の合宿を迎えてしまう。
そこで深夜に見たものは、恐ろしい敵の姿と、舞歌の……。
登録日 2018.03.13
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