魔法一族である森の民を母に持ち、伯爵令息を父に持つ『ヴェルディ・ルドリュ(魔女名ジルヴェル)』は、呪いを受けて生まれた。
ホルト帝国第一皇子シグルド・カール・テン・ホルトの身を守るために呪いを与えられ、神の誓約に繋がれていたヴェルディは、シグルドを運命の相手として愛されるものだと思っていた。
だけれど、新たな誓いを交わす時、シグルドは誓いを誤魔化しそしてヴェルディに告げた。
「俺は、この婚約を認めていないし、お前を愛すると誓う事は出来ない」
お互いを理解していないから。
積み重ねた日々がないから。
仕方がない。
でも、これから、仲良くなっていけば、きっと……そんなヴェルディの思いは空しく空回る。
文字数 99,933
最終更新日 2023.02.10
登録日 2023.01.29
超レア種族『翼持つ者』である私エリスは、エイマーズ領の当主マルスの婚約者だった。
獣の因子を持つ『大地の民』であるマルスは、義理人情に篤く喧嘩早いが、政治や経済には無頓着。 そんな彼のために、日夜努力をし続けていた。
だが、アドラム皇国の皇帝の愛妾に志願した大地の民キャノが、突然愛妾にはならないと逃げかえってきたのだ。
皇都での生活費、教育費、ドレスその他の準備費用、支度金、そして……莫大な慰謝料。
行き当たりばったりの大地の民が、そんな大金払える訳もなく、キャノを説得に言ったマルスだったのだが、帰って来て彼が言った言葉と言えば、
「俺は運命のツガイと出会った!! 愛する俺のためにツガイの尻拭いをしろ!! 皇帝の愛人になれ!!」
こう、言いやがったのです……。
文字数 127,524
最終更新日 2022.12.07
登録日 2022.11.22
諜報と暗殺を生業とするダンベール公爵家の当主ユーグは、加護を持たず、微弱の魔力しか持たない場末の酒場で踊る踊り子を母に持つ。
その未熟な魔力を補うべく、次代の当主のために選ばれた婚約者は、生まれつき膨大な魔力持つ子爵令嬢『ラシェル・バシュレ』だった。
完璧な当主を求めるために、婚約を義務づけられたラシェルとユーグ。
正妻である公爵夫人に育てられたラシェル。
そして産みの母である愛妾マロリーに育てられたユーグ。
「覚えておきなさいラシェル。 公爵夫人って言うものはね愛されないものなの」 そう呪いのように繰り返し語られ育てられたラシェル。
次期公爵に足りぬ力を責められ、毎日のように死に瀕した特訓を課せられ、ラシェルだけを心のよりどころにしていたユーグ。
それぞれの思いに強い齟齬がある事を知らないまま、2人は戦争によって引き離された。
そして、5年の時が過ぎた。
文字数 114,716
最終更新日 2022.11.20
登録日 2022.11.07
大魔女だった曾祖母に育てられたリーリヤは、色々な理由があって12歳年上の公爵様の嫡子として引き取られた。
ディック・オークランス公爵。
リーリヤの初恋の人。
彼を愛するがゆえに、リーリヤは罪悪感を覚えつつも嘘を重ねていく。
そんなリーリヤに王太子殿下との婚約が強硬されるのだった……。
文字数 76,007
最終更新日 2022.10.11
登録日 2022.10.01
黄金の蜜と呼ばれる魔力を持つレティシアは、誕生の瞬間、王宮所属の預言の魔女に告げられた。
『この国に救世の聖女が誕生した!』
王は、聖女と預言されたレティシアを未来の王妃に望み。
血縁上の父である公爵は、それを良しとしなかった。
レティシアが化け物のように醜い赤ん坊だったから。
黒い肌、赤黒い岩の張り付いた顔、身体。
人は、レティシアを本当の化け物とするか? 救世の聖女とするか?
文字数 175,458
最終更新日 2022.09.25
登録日 2022.08.19
転生者であるサーシャは、文明の未熟な異世界で繰り広げられる戦争が嫌だった。
「略奪ではなく、経済交流をいたしましょう?」
サーシャは、国を動かすため貧乏貴族ケント・ルンデル、ルンデル伯爵家の三男と婚約を交わす。 お互いに恩恵を与え、利益を与えあったはずだった。
だが、ケントはサーシャを裏切った。
隣国の姫君カロリーネと愛を交わしソレを見せつけこう言うのだ。
「俺達は運命で結ばれている」
「私達は愛し合っているの」
「「だけど、婚約破棄は認めない」」
婚約者と姫君が口をそろえて笑いあう。
文字数 180,666
最終更新日 2022.02.11
登録日 2022.01.25
命を助けてもらう事と引き換えに、皇家に嫁ぐ事を約束されたラシーヌ公爵令嬢ラケシスは、10歳を迎えた年に5歳年上の第五皇子サリオンに嫁いだ。
愛されていると疑う事無く8年が過ぎた頃、夫の本心を知ることとなったが、ラケシスから離縁を申し出る事が出来ないのが現実。 悩むラケシスを横目に、サリオンは愛妾を向かえる準備をしていた。
「ダグラス兄様、助けて、助けて助けて助けて」
兄妹のように育った幼馴染であり、命の恩人である第四皇子にラケシスは助けを求めれば、ようやく愛しい子が自分の手の中に戻ってくるのだと、ダグラスは動き出す。
文字数 92,111
最終更新日 2022.01.09
登録日 2021.12.28
過保護過ぎる兄のせいで、社交界デビューどころか友達もいないアイシャ。
侯爵家で茶会を開くからと、別荘地への避難を命じられた先で出会った狼君と友達になり、浮かれたアイシャは過剰なスキンシップを繰り返す。
2万文字以内予定
文字数 18,210
最終更新日 2021.12.16
登録日 2021.12.14
バウスコール王家が統治する国には、貴族が集まる全寮制学園がある。
貧乏子爵令嬢だったシェリルは、奨学金で学生生活を送っていた。
だが、善良であった両親は死に、爵位は叔父が引き継ぎ、叔父は行方不明となり、爵位は売りに出された。
庶民となったシェリルは、学園に留まる資格を失い、学園を去る前に友人であった皇子との間に思い出を求める。
気まぐれに書くので、そのうち不定期になるかも……。
文字数 57,886
最終更新日 2021.12.09
登録日 2021.12.02
ツガイだから結婚しよう! 嫁に来い!
言われて嫁いできたけれど……。
文字数 21,195
最終更新日 2021.12.01
登録日 2021.11.29
結婚なんて御免こうむる!!
それは、私も婚約者も同意なのだけど……。 私に慰謝料を払わせたい婚約者は、婚約破棄を明言しないまま、遠まわしに嫌がらせを続ける。 そんなある日、私は事故に会い死んだ……はずだった。
死にかけの私は前世を思い出し、助けてくれた相手はめちゃ好みなタイプ。
なんで、このまま別人として生きていくことにしました。
祖父の残した財産を巡り、色々と噂を耳にするけれど、死んだ私には関係ない事ですね。
過去に書いたものを大幅改稿しUpしていく作品です。
文字数 50,611
最終更新日 2021.11.24
登録日 2021.11.12
『半端者』『混ざり者』『廃棄者』と呼ばれる獣交じりとして生まれた私ラフィだが、その体液に妙薬としての効果が偶然にも発見された。 ソレを知った領主の息子『ザレア』は、自らが聖人として存在するために私を道具とする。
それから2年に渡って私は監禁され、道具とされていた。
そこにいるのに見ることも触れることも出来ない都市。
そんな都市に、魔物を統べる王からの来訪予告が届いた。
そして、私は魔王への貢物として捧げられる。
「どうか、貴重なその女を捧げますから、この都市の民はお助け下さい」
文字数 55,142
最終更新日 2021.11.15
登録日 2021.11.04
20歳になっても未だ婚約者どころか恋人すらいない国王ダリオ。
「陛下は、同性しか愛せないのでは?」
そんな噂が世間に広がるが、王宮にいる全ての人間、貴族と呼ばれる人間達は真実を知っていた。
ダリオが、幼馴染で、学友で、秘書で、護衛どころか暗殺までしちゃう、自称お姉ちゃんな公爵令嬢ヨナのことが幼い頃から好きだと言うことを。
文字数 33,343
最終更新日 2021.11.06
登録日 2021.10.30
精霊使いの素質を持つ愛らしい伯爵家の娘リリア・リスナール。
転生者であるリリアは、大人しく、我慢強く、勤勉であり愛されて育った。
7歳まで……。
リリアは皇子達の婚約者を決めるパーティで、
「俺の婚約者にしてやろう」
と言われて、断ってしまった。
結果、7歳の幼さで伯爵家を追放される……。
それから10年。
リリアはレイラと名を変え、辺境で平和な毎日を送っていた。
成長後は、全体的にエロっぽい感じのイチャイチャ多めなので、個別に注意マークはつけません。
2年以上前に1度完結させた作品の改稿作品です。
文字数 95,644
最終更新日 2021.11.02
登録日 2021.10.19
5歳の時、私フィーアは10000ゼニー、伯爵家のグラス1個分よりも安い価格で魔術師の塔に売られた。
この国での魔術師は、使い捨ての戦争の道具。
薄汚くもオゾマシイ化け物。
それでも、生き残りさえすればと、誰もが英雄を夢見て戦場に出る。 そんな中で私は魔術師が戦争の道具ではないと広めるため、魔術師を兵器として使う出資者達と縁を切るため、人々の生活を豊かにするための付与術を道具に込める日々を送っていた。
そんなある日、私を売ったノルダン伯爵家から『伯爵家に戻るように』と手紙が来た。 正当な売買契約を交わしている以上、応じる必要はないのだけど、公爵家からの依頼により私はノルダン伯爵家へと戻ることとなる。
ネズミの騎士と共に。
文字数 59,846
最終更新日 2021.10.25
登録日 2021.10.16
5歳の時、初めて王子に会った時から、王子の妻となり将来は王妃になるのだと思っていた。
自分は王子の婚約者だと思っていた。
それが違うと知ったのは15歳。
王子は聖女と結婚すると知った時。
そして私は、公爵領へと引きこもった。
二度と王宮に近づくつもりはなかった。
なのに突然の呼び出しがあり……陛下と聖女の子供を押し付けられることとなった25歳の春……。
文字数 28,820
最終更新日 2021.10.13
登録日 2021.10.10
「ノエル、君なら分かってくれるよね?」
婚約者『フラン』の口癖。
『オマエのことは愛する事は出来ない』
そんな事は言われた事はないけれど、言葉以上に態度が語る。
一番の問題は婚約者とその双子の仲の良さ。
双子であるフラン&フレイの、私に対する態度の悪さ。
婚約者の両親が、注意をしても、食事を抜いても、外に放り出せば、外面だけは取り繕うようになって、余計に質が悪くなった。 お手上げな婚約者の両親は、神に祈るようにこう言いました。
「きっと、大人になれば距離を取るはず」
でも、二人の仲の良さは成人してもかわらぬまま。
そんなある日、父親の分からぬ子を双子の妹フレイが妊娠したことで、辺境伯は決意した。
妹フレイを悪魔公に嫁がせ、真っ当な人間に教育してもらおう!!と。
だが……嫁入りの馬車に乗せられたのは、私ノエルだった。
そして、誤解まみれの新婚生活が始まった訳なのです。
じゃれ合い程度のエロの場合☆マークが入ります。
濃厚、強引、乱暴なシーンの場合★マークが入ります。
回避の目安にしてください。
エロ書きだすと、感想欄閉ざします。
文字数 65,042
最終更新日 2021.09.25
登録日 2021.09.14