美しさ 小説一覧

5件
1

滲む墨痕

自己陶酔とは、このような感情を示す言葉なのかもしれない。そう思わせる字だった――。結婚して二年。夫が実家の旅館を継ぐことになり、思いがけず人生の転機を迎えた野島潤・三十歳。息抜きのため夫婦で足を運んだ藤田千秋という書家の個展で、潤はある作品に心を奪われる。藤田が営む書道教室を訪れたことをきっかけに惹かれ合い、急速に関係を深めるふたり。欲望に引きずられる恐怖を覚えながらも、潤はその激しさに身をうずめていく。秘愛は情愛に対立し、醜愛を呼ぶ――。複雑に絡み合う人間模様、そしてそれぞれが持つ秘めた想いの行方は。
2

美しさを求めて

むかし、むかしとある王子が美しい女性を花嫁にするために国中の女性を集めていいました。 「この中から一番美しい女性を花嫁にする。」と。
3

大あざの天使

かつて、皆から“天使”と言われていた美しい兄。 しかし、今は人前で面を被って生活している。 その理由を、私は知らない。 ーー知らないままでいいと思ってた。
4
5

【完結】私を傾国の美女にしたがったのは、貴方ですよ王子。

アイリーンは、侯爵令嬢でありながら王子の婚約者にされた。それは、貴族のバランスの問題でけして、容姿が良いとか、華があるとというわけじゃない。そんなの自身が知っている。彼女を表す言葉なら“地味”。造作が悪いのではなく、この国での美女の基準に合わないだけだ。穏やかで知識を好む女性に成長したが。 心は、凍りついていた。婚約者の態度や言葉を浴び続け、押し付けられた婚約者の立場のために時間を費やされる日々。王子の好むように変えていった自身はもう、婚約者という皮を被っていた。それを破るというなら。
5件