シュール 小説一覧
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主人公は何でもできる誰かしらとの確執で心を痛め、部屋に引きこもって一枚の絵を心のよりどころにして描き続けている。上塗りに上塗りを重ねた、他人が見れば抽象画としか見えない絵であるが、本人の脳内の象景があらわされている。
過去を思い出して精神的不安に襲われた拍子に主人公はその絵に穴をあけ、窓の外に放り投げてしまう。自分の正当化の権化が失われて現実逃避が剥がれ落ち、しかし冷静ではあれなかったことから主人公は窓の外に飛び出し、死んでしまう。死後、穴に飛び込んだ後描かれている世界は主人公の単なる想像ではないのかもしれない。
表紙絵はさくらもちぃーさん!:https://twitter.com/motchi_0128
文字数 10,350
最終更新日 2017.12.30
登録日 2017.12.30
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僕は初めから虚構していた。どんなときも、どんな場所でも。数えきれないフィクションを生み出し、そこに僕の現身をつくった。僕はそこで歩けるし、何かを為すことができる。僕は潜水していく中で、どんどん小さくなっていく酸素の中にいろんな光景を見る。人々の行動、知らない趣、木星の記憶。僕に向かって星々が集約すればいいと思った。僕は恒に光っていたかった。
文字数 66,190
最終更新日 2017.10.25
登録日 2017.09.17
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タイトルの通りです。
※当作品は掌編集「フラグメンツ」に収録していたものを個別に投稿したものです。
なお、カクヨム、小説家になろうでも投稿しています。
文字数 1,381
最終更新日 2017.04.27
登録日 2017.04.27