「叫喚」の検索結果

全体で30件見つかりました。
27 12
BL 完結 長編
「ならば、私を野に放ってください。国の情勢上無理だというのであれば、どこかの山奥に蟄居でもいい」 広大な秋津豊島を征服した瑞穂の国では、最後の戦の論功行賞の打ち合わせが行われていた。 その席で何と、「氷の美貌」と謳われる美しい顔で、しれっと国王の次男・紅緒(べにお)がそんな事を言い出した。 打ち合わせは阿鼻叫喚。そんななか、紅緒の副官を長年務めてきた出穂(いずほ)は、もう少し複雑な彼の本音を知っていた。 十三年前、敵襲で窮地に落ちった基地で死地に向かう紅緒を追いかけた出穂。 足を引き摺って敵中を行く紅緒を放っておけなくて、出穂は彼と共に敵に向かう。 「物好きだな、なんで付いてきたの?」 「なんでって言われても……解んねぇっす」  判んねぇけど、アンタを独りにしたくなかったっす。 告げた出穂に、紅緒は唐紅の瞳を見開き、それからくすくすと笑った。 交わした会話は 「私が死んでも代りはいるのに、変わったやつだなぁ」 「代りとかそんなんしらねっすけど、アンタが死ぬのは何か嫌っす。俺も死にたかねぇっすけど」 「そうか。君、名前は?」 「出穂っす」 「いづほ、か。うん、覚えた」 ただそれだけ。 なのに窮地を二人で脱した後、出穂は何故か紅緒の副官に任じられて……。 感情を表に出すのが不得意で、その天才的な頭脳とは裏腹にどこか危うい紅緒。その柔らかな人柄に惹かれ、出穂は彼に従う。 出穂の生活、人生、幸せは全て紅緒との日々の中にあった。 半年、二年後、更にそこからの歳月、緩やかに心を通わせていった二人の十三年は、いったい何処に行きつくのか──
24h.ポイント 0pt
小説 185,595 位 / 185,595件 BL 24,059 位 / 24,059件
文字数 105,400 最終更新日 2021.11.04 登録日 2021.10.01
【改稿版】  目が覚めると意味不明な状況だった――。  この世の終わりと言っても良いほどの、地獄絵図に等しい場所。  そこは、凄惨で酷い場所だった――。  そんな有り得ない状況下で理由も解らず、不意に目覚めた私にしても、有り得ない状態だった――。  正直に言おう……これは悪い夢だと――。  しかし、そんな現実逃避を敢行する間もなく、私は――。
24h.ポイント 0pt
小説 185,595 位 / 185,595件 ファンタジー 42,696 位 / 42,696件
文字数 106,147 最終更新日 2020.09.25 登録日 2020.04.12
奴の声を聞く所、全てが血の海に染まる。その断末魔に溺れゆく敗者達 誰であろうと平等に暴力と暴言を持って叩きのめす男、残虐、残忍、悪辣、卑怯、冷酷非道の野蛮人 反面教師にすれば、多くの凶悪犯罪ですら良心に目覚めさせる極悪人 流血する者の呻き声を聞いて喜び、骨が折れる音で演奏し、阿鼻叫喚のレイクイムを歌う、無慈悲なる指揮者 コイツに勝ったものいない! 最も邪悪なる不良少年!上原健二!! (注意:風評被害)
24h.ポイント 0pt
小説 185,595 位 / 185,595件 ファンタジー 42,696 位 / 42,696件
文字数 61,965 最終更新日 2024.05.05 登録日 2024.02.26
むかしむかし あるところに『鬼ヶ島』という場所に鬼から獣人から魔族が仲良く暮らし優しく強い 赤い鬼の王が統治して大変繁栄し笑いが絶えない それはそれは平和な国があったそうな しかし ある日ある時 一人の『侵略者』と三匹の『反逆者』が現れ一夜にして栄華を誇った国は 正しく阿鼻叫喚の地獄と化し 優しく強い王も 手も足も出ず ただの骸と化しました ただ 王には 唯一人の『息子』がおりました。 しかしながら そのたった一つの希望も 『侵略者』自らをDr.ピーチと名乗る者の 手によって囚われの身の 唯の『実験体』の一つとなっていました。 三匹の『反逆者』も 『魔王』を名乗り 各地かの場所で 悪逆の限りを振るっておりました。 ここから始まる たった一つの『赤鬼』の冒険譚 いえ 復讐劇を紡いでいくと致しましょう。 ※この作品には多少グロテスクな表現等が含まれる恐れが有ります苦手な人はどうかお戻り下さいますようお願い致します。 ※誤字脱字がございましたら何なりと御指摘お願い致します。
24h.ポイント 0pt
小説 185,595 位 / 185,595件 ファンタジー 42,696 位 / 42,696件
文字数 1,258 最終更新日 2020.05.03 登録日 2020.05.03
青春 完結 ショートショート

飼い主に従順で、 滅多に吠えなかったその犬は 目の前の欲望に負けていた。 そして、 美味しい食べ物も 寝心地の良い寝床も ここには全て揃っているというのに、 なぜ、 この大草原で走っているのは 「自分だけなのか。」 そう考えて立ち止まった。 サー・・・サー・・・サー・・・ 川の流れる音が聴こえてきたその先には はるか遠くで 山々が連なっていることに気づいた。 「きっとその奥には誰かがいるはずだ。」 そう考えた犬は、 はるか向こうの山脈に向かって叫喚した。 本来出せるはずのない、 まるで、狼のような甲高い声で。 届かぬはずのその声は、次第に消えてゆき、 犬をさらに孤独にさせた。 そして、犬は今までの過去を振り返った時 これまで得てきたことが、 今の孤独に繋がっていることに気がついた。 なぜならその得は、 その犬の人格・精神・思考を 一人で生きていくための基礎として変貌させたのだ。 今まで虐げられていた息苦しい環境に反抗し 虚勢を張りながら生きたその生き様が 何の意味も持たなかったことに 犬は 「滑稽だ」 そう言って前へ進めずにいる。
24h.ポイント 0pt
小説 185,595 位 / 185,595件 青春 6,575 位 / 6,575件
文字数 1,079 最終更新日 2019.10.01 登録日 2019.10.01
恋愛 完結 短編 R15
前世では世界最強、今世では由緒正しい侯爵家の令嬢であるロベリアは、婚約者である王太子から悪役令嬢として断罪され、投獄された。 前世の身体能力を有していたロベリアは処刑されても死なないので、このままでは世間が阿鼻叫喚の地獄絵図になってしまうと危惧する。しかしその時、ピン! と閃いた。 そうだ、魔王倒しに行こう。 これは令嬢の皮を被った脳筋ロベリアの、なんちゃって初恋物語。 ※思い付いたものを勢いのまま書きました。  『R-15』『残酷な描写あり』タグは保険です。  この作品は『小説家になろう』『ノベルアップ+』にも掲載しております。
24h.ポイント 0pt
小説 185,595 位 / 185,595件 恋愛 56,292 位 / 56,292件
文字数 9,218 最終更新日 2021.10.17 登録日 2021.10.17
【同名小説の完全改訂版です。いろいろと一新しています】  異世界転移した典型的な一般人の【日下部遼】は、相棒の自称豊穣神のパンダとともに、自らが持つ異常な回復術で人々を癒やしていく。  病気や傷ついている人があれば、最果ての森から魔王城までどこでも出張いたします。  人のためになりたくて、男は全身全霊で人々をいやす。  ただし、その姿は黒いローブを纏い、大きな鎌を持ち、一見すれば死神。 「ついにお迎えがきたか」「死神が出たぁぁぁ」人々の阿鼻叫喚の中、奇跡の力で癒やしていく。
24h.ポイント 0pt
小説 185,595 位 / 185,595件 ファンタジー 42,696 位 / 42,696件
文字数 16,947 最終更新日 2021.09.06 登録日 2021.08.31
27 12