「別に」の検索結果
全体で1,328件見つかりました。
社畜の大野渚沙(おおのなぎさ)は、今…まさに死のうとしていた。
そこにけたたましく鳴る、呼び鈴の音。
ほっといて死ねばいいのに、渚沙は天井からぶら下げたロープに首を引っかけるのをやめる。
しばらく経過してから開けたドアの向こうには、腰を超える長さの銀髪の外国人らしき男が立っていた。
「…なんですか?」
いかにも胡散臭そうな雰囲気のその男にそう声をかけると、彼は言った。
「大野渚沙さん。今、絶とうとしていたその命を私が消してもいいですか?」
と。
たしかに自分でその命を絶とうとしていた渚沙は、彼にそう言われて咄嗟に言い返す。
「…え。ヤですけど」
と。
「またまたー、冗談でしょ? 死のうとしてたんなら、同じことでしょ? 別に、その命が私の力で失くなっても」
目の前の彼がそう言ったと同時に、目の前は真っ白に。そして、反射的に閉じていた目を開けた時、目の前にはそれまでとは違う景色がそこにあった。
「ここは?」
そう問いかける渚沙に、さっきの姿はほぼそのままで衣装だけが違う彼が告げた。
「ここは我ら神が暮らす聖域。君には異世界行きのチケットを買ってほしいんだよね」
神様が渚沙にそうお願いした理由には、うっかりものの神様たちのやらかしがあったのだが。
「そんな胡散臭い人から胡散臭いものを買うわけがないよね? なんで俺が選ばれたのかしらないけど、無茶苦茶すぎる」
「まあ、まあ。そう言わずに、一回死んだと思ってさ。人生やり直すチャンスがもらえたと思って、買ってよ。安くしとくよ? …あ。可愛い女の子がいなきゃ嫌とか、可愛いペットが一緒ならとか希望があれば、可能な限り応えるよ?」
目の前のどこか眩しさすら感じる男が語る話を聞きながら、渚沙は思っていた。
(ただの押し売りってヤツなんじゃないのか? これ)
そう思いはしたものの、この場所から戻る術はなく。かつ、話の続きを聞けば元の世界の自分は、もういないらしい。
「わかった。わかりました、買えばいいんでしょ? 買えば。…でも、支払いはどうやって? 元の世界の金自体、持ち合わせてないんだけど」
タダより高い物はない。新しい人生がタダのはずがない。胡散臭いやつが売りつける物が、タダなわけない。
そう考えつつ問いかけたそれに、自称神様はこう言った。
「次の世界で君が生きていくだけで、自動で支払われていくから大丈夫だよ」
胡散臭い笑顔を浮かべた彼がそう告げた直後、またあたりが白く発光し、彼の声だけが聞こえた。
「せっかくだから、楽しんでみなよ。今までの生き方なんか、忘れちゃってさ」
そんな感じのことを言っていた気がする。
よく知らない場所で目を覚ました時には、そのことはボンヤリとしか憶えておらず。
気がつけば、どこかの部屋の鏡と向き合う自分がいた。
文字数 97,400
最終更新日 2026.05.07
登録日 2026.04.04
小学6年生の相沢一樹には、誰もが認めるイケメンが周りにたくさんいる。頼れる兄貴の相沢直樹、完璧な幼なじみの藤原慎、そしてクラスメイトの大人しいイケメン、山田悠。みんな見た目だけでなく、心配性で過保護な一面も。
一樹は別に体が弱いわけではないのに、少し咳をするたびに心配され、世話を焼かれてばかり。そんな過剰な心配に振り回される日常が続く。
短編形式の軽めの体調不良のお話です。
文字数 10,832
最終更新日 2025.03.23
登録日 2024.12.22
別にいじめとかを受けていたわけじゃないけど人間を辞めたかった私がなぜか妖怪の世界に落ちてなんかいろいろあって下半身が蛇の妖怪になってしまう話。
リクエストあったらおまけ作ります。
文字数 5,361
最終更新日 2020.06.10
登録日 2020.05.15
オスのライオンが狩りに向かい、メスのライオンが集落と子どもたちを守る習慣が続いていた野生の大地。弁舌に優れたライオンであるポリコレオンはライオンの性別による役割分担の撤廃を行ったものの……
※この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」に投稿しています。
※この作品は2022年に文芸同人誌で発表した作品を改稿したものです。
文字数 2,446
最終更新日 2023.04.28
登録日 2023.04.28
虐げられた家から売られた先は、血も涙もないと噂の「鋼の獅子」公爵様の屋敷。
…まあ、上等じゃない。どこへ行ったって、どうせろくなことにはならないんだから。
「今夜から、お前は俺の『薬』だ。黙って命令に従え」
「ずいぶん偉そうね。こっちは仕事なの。治療費はきっちりいただきますから」
こうして始まった、最悪な主従関係。
素直になれない私と、心を閉ざした公爵様。交わす言葉はいつもトゲだらけ。
――なのに。
夜、二人きりになると、どうしてこの人は、あんなに傷ついた顔をするの?
…別に、あんたのためじゃない。ただ、その顔を見てると、調子が狂うだけよ。
これは、似た者同士の二人が、不器用に惹かれ合う物語。
本当に面倒で、厄介で、…どうしようもなく、愛しい契約。
文字数 1,722
最終更新日 2025.06.09
登録日 2025.06.09
街の警備隊から、親友の……いや、あくまでちょっと知っているだけの男の尻の穴を、竜が狙っていると聞かされた。
あいつは一応知り合いだし、守ってやるかと思ってわざわざ会いに行ったのに、そいつには冷たくあしらわれてしまう。
なんだこいつ。せっかく来てやったのに、何だその態度! 俺だって、金のために来ただけだぞ!
*全十話
文字数 17,352
最終更新日 2023.02.22
登録日 2023.02.22
斎藤博人は旅行バスに乗ってる最中車が衝突して死んでしまう
目を覚ますとそこは死者の転生先を案内する案内所だった
転生先考えるがなかなか纏まらなく特別に時間を貰って
考えることにして身の回りの世話をやらせてって一ヶ月
「行かないで!」引き留められてしまいました…
いやいや、転生先を案内する人が引き留めちゃダメでしょ
転生したい斎藤博人とさせてくれない案内人の話
文字数 32,781
最終更新日 2019.05.09
登録日 2019.03.21
仕事に疲れた伊達 和馬が拾ったのは犬でも猫でもなく、年下のイケメンでした。
「拾ってください」
そう言ったイケメンと奇妙な同居生活が始まって、次第に特別になっていくその存在。
だが、イケメンにはもう一つの顔があって・・・・・・二人はどうなるのか。
文字数 5,543
最終更新日 2021.11.18
登録日 2021.11.18
かつて魔王と人類の存亡を賭けた争いがあり、光の勇者一行によってその争いは幕を閉じた様に思えた。
しかし、それから長い月日がたった頃、又しても争いがこの世界を襲いかかる。
人類は、伝説に従い人類は、光の勇者を召喚する事を決意する。
そして召喚された主人公…ヨースケは、気が付くと冷たい床にうつ伏せ状態で目がさめる。
そこには、俺と別に4人の男女が倒れているとOOと名乗る白髪だらけの痩せ細った老人から目を疑う話しを聞く…
~そこから始まるドタバタ異世界ファンタジーが始まる~
この作品が初なので文面でのミスとか結構あると思いますが優しい目で見てください。
《小説家になろうにも連載しております。》
文字数 26,210
最終更新日 2017.03.06
登録日 2017.01.10
人と関わるのが、人生においての「やりたいこと」なら、「私がどういう人間か」ということは重要事項であるけれど、そうじゃないなら……関係ないのかもなと気づきました。
どこまで探求するか。自分探しをしたいのか、別にいいのか。何に時間を使っても、時間は流れてゆきますね。
・関連エッセイ
「なぜ毛を剃らなきゃいけないのか? ムダ毛って何?」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/206695515/497408159
「恋愛や結婚や子育てを、してもしなくてもいい世界になってほしい。」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/206695515/291408547
「びゅーてぃふるわーるど」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/206695515/626700809
「アセクシュアルでもアロマンティックでもないかもしれないけれど、言葉に救われた話」
https://note.com/mamimujina/n/n126a13d7488d
「ヴィーガンじゃないけどアンチナタリズムという言葉を知った」
https://note.com/mamimujina/n/ne942a9d7fe19
文字数 6,130
最終更新日 2023.01.10
登録日 2023.01.10
「これは…何の花だ?」
男の手には葉の紋章が、女の胸には花が咲く世界。
百花の国と呼ばれるプリヴェールでも見たことがない花の文様が突然彼の手に現れる。
愛の女神、ルシタルテの祝福により、手の文様に花が現れ、その花の乙女と結ばれるとき
その男は愛と力を得るとされる世界。
そんな世界に飛ばされてしまった不器用女と、素直になれない追放王子の出会う物語。
※ 登場人物や世界観は別にまとめてあります、よければそちらもどうぞ。ちょこちょこ増えます。
初めての長編でわたわたしております。よろしくお付き合いください。(o*。_。)oペコッ
文字数 119,466
最終更新日 2023.04.22
登録日 2020.02.23
「特別になんて、ならなくていい。……番が現れるまでの、ただの『つなぎ』で構わないんです」
王都の大衆食堂で働く臆病な平民の娘、イリエ。彼女が恋に落ちたのは、漆黒の髪と黄金の瞳を持つ、冷酷無比な黒豹族の貴族・フェリウス侯爵令息だった。
身分違い。種族違い。そして彼は、「重い女」を何よりも嫌悪している。
嫌われることが何より怖いイリエが選んだのは、心を殺し、自らを「都合のいい道具」として差し出す歪んだ契約だった。
「愛はいらない。だが、私の所有物になった以上、それなりの扱いはしてやる」
名前を呼ばれ、髪を撫でられ、壊れ物を扱うような手つきで甘く、執拗に追い詰められていく日々。
偽りの余裕で取り繕うイリエと、彼女の嘘に苛立ち、独占欲を暴走させていくフェリウス。
やがて周囲の悪意が二人を引き裂こうとした時、冷徹だった黒豹の仮面が剥がれ落ちる――。
「逃げられると思うな。……お前を、死ぬまでこの腕の中で朽ち果てさせてやる」
文字数 11,222
最終更新日 2026.04.15
登録日 2026.04.11
【無宗教って、なんだ?】
――ある日本人の宗教観にまつわる独り言
気づけば毎年、神社に初詣に行っている。
おみくじを引き、賽銭を入れ、願いごとをして帰る。
でも俺は、ずっと「無宗教です」って答えてきた。
……あれ? それって、矛盾してないか?
誰かに「じゃあ何を信じてるの?」と聞かれたら、たぶん言葉に詰まる。
「別に何も」か、「なんとなく神様はいるんじゃない?」くらい。
でもそれを“信仰”と呼べるのかどうか、正直自分でもよく分からない。
日本人って、こういう矛盾をたくさん抱えてる気がする。
宗教行事には積極的なのに、宗教を語ると途端に空気が凍る。
神社で祈って、仏式で葬式して、キリスト教で結婚式やって、でも「無宗教です」って言う。
なんなんだろうね、これ。
いや、分からなくもない。
オウムの事件だってあった。
最近も、新興宗教が政界と繋がってたとかで騒ぎになった。
そういうのを見るたびに、「宗教ってやっぱ怖いな」とか「信じてる人って危ないかも」とか、つい思ってしまう。
信仰って、本来は個人の自由で、もっと静かで深いもののはずなのに。
でもそれ以上に気になるのは、“語らない文化”だ。
宗教だけじゃない。金の話、政治の話、ぜんぶそう。
選挙に行ってる人も、何に投票したかなんてほとんど話さない。
株をやってる人も、儲けてるかどうかは口を閉ざす。
結局、日本って「目立たないことが正義」で、「みんなと一緒」が最優先される社会なんだろう。
だからこそ、自分の考えを言わずに、“なんとなく”多数派に合わせる。
でもその多数派が何を考えてるか、実は誰も分かってないという。
初詣には行くけど無宗教。
信仰はないけど神頼み。
思ってることはあるけど言わない。
……なんか、全部“空気”でできてる気がしてくる。
たぶん、俺は怒ってるわけでもなく、何かを変えたいわけでもない。
ただ、「それって本当に自分の考えか?」って問いが、最近ずっと頭から離れないだけ。
別に答えが欲しいわけじゃない。
こうして言葉にしておきたかったんだ。
俺は、こういう風に感じてたって。
文字数 5,013
最終更新日 2025.05.29
登録日 2025.05.29
高校卒業とともに地元企業へ就職し、それなりに暮らしてきた23歳のあきら
しかし、一つだけ直したいことが。
それは極度の人見知りと、対人能力。
話しかけられれば、適当な返事をしうつむいてさっさと通り過ぎる、なるべく人と会わないようにする。
この性格のおかげで友達はほとんどおらず、幼馴染の男子だいきだけが唯一の心許せる友達だ
しかし別に今のままでも苦労はしていない。
日々流れていく時間と共にこのまま過ごしていこうと思っていた矢先、ある事を目にする、それは幼馴染だいきの結婚式だ。
この時、ある感情があきらに芽生えた
「結婚したい」
この感情に動かされるように、人間的でなかったあきらの心は変わっていく
結婚のために人見知りを直してみようかな、そんな気持ちになっていく。
これはそんな23歳人見知り男子の結婚への苦労な道のりである
文字数 2,258
最終更新日 2022.01.11
登録日 2022.01.10
ーー神奈川県のとある盆地で、人と妖精の末裔が共に暮らしていると噂されている場所があったーー
この話はそこで暮らす吉田 颯人と葛葉 千冬の人と妖精の違いや、性別に関する価値観を描いた物語です。
R15は念のためです。
文字数 12,167
最終更新日 2024.10.26
登録日 2024.10.11
別に精神的に我慢してまで団体でなくても、今の時代いくらでも方法があると思う!
文字数 668
最終更新日 2021.07.27
登録日 2021.07.27
天使――それは男にとって憧れを通り越して何かよく分からない概念と化した存在。
別に翼が生えている必要もない。輪っかを浮かべている必要もない。ただ魅力的な容姿と性格をしていればそれで天使だ。CMAのヒロインならばそれで天使だ――。
第3次世界大戦末期。精神を病んだ軍人の天之玄咲はCMA――1999年発売のポケットボーイ専用ゲーム【CARD&MAGIC ACADEMIA】の重度廃人だった。
地獄のような現実に耐えかねて、その度に狂気をCMAで抑える日々。
そんな玄咲の人生はある日一発の核弾頭によって唐突な終焉を迎える。
死の寸前までCMAをプレイし続けた男は地獄に落ちることを確信しながら爆発に呑み込まれ――。
そして気が付いたらCMAの主人公に転生していた。
カードとそれを読み込み発動するリード・デバイスが起こす奇跡――カード魔法。
そのカード魔法を使って戦う魔符士を育成するラグナロク学園に玄咲もまた主人公として入学する。
少しおかしくなったテンションでストーリー、そしてヒロイン――天使のゲーム知識を活用した手堅い攻略を目指す玄咲。
だが、転生から数秒後に起こしたある事件によりストーリーは初っ端から大脱線してしまい、絶妙に役に立たないゲーム知識に翻弄され盛大に空回りした挙句、玄咲はヒロインから嫌われてしまう。
失意の中、しかし玄咲はヒロインではないがヒロイン以上に可愛い天使のような見た目のモブキャラの少女と隣の席になり、なぜか玄咲に好意的なその少女に段々と惹かれていき――。
そしてある時、ついに悟る。
「彼女こそが、俺のこの世界での天使だったんだ!」
―――
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―――――――
夢は壊れた。
天使は羽をもがれた。
全て俺が間違っていた。
何もかも全て俺のせいだ。
「この世界は楽園なんかじゃない」
だから、
だから。
だから――
「地獄に堕ちろ」
文字数 369,956
最終更新日 2024.07.04
登録日 2024.05.03