「二時」の検索結果
全体で116件見つかりました。
雪深い森の奥、梨奈は気がつくと古びた館の前に立っていた。玄関には赤錆びた鉄の看板――「夜の十二時までに全員の秘密を暴け」。背後から現れた執事・黒瀬に促され、彼女は重い扉を押し開けた。
広間に集められたのは八人。館の管理者・片桐誠一、盲目の老婦人・成宮巴、元刑事・大谷弘樹、作家志望の岸野悠、医師・春原美沙、そして無口な少年。誰もが何かを隠している気配を漂わせていた。黒瀬はオルゴールを巻き、低い声で告げる。「十二時までに秘密を暴けなければ、誰かが消える」
探索が始まると、館の奥に奇妙な痕跡が現れた。片桐は地下で「二十年前に八人行方不明」と報じる新聞を燃やし、大谷は手帳に「次は元刑事」と書かれた記録を見つける。春原は温室で薬草の根に絡む骨を発見し、岸野の原稿には“梨奈が階段から突き落とされる”未来が書かれていた。
やがて黒瀬が忽然と姿を消す。広間には「七人」とだけ書かれた紙。館はまるで、生き物のように人を数えているかのようだった。恐怖と疑心の中で秘密が一つずつ明かされる。春原は森の植物を研究目的で探していたこと、巴は「盲目は偽り」だと告白する。岸野は自分の原稿が未来を示していると震えながら語った。
次に消えたのは大谷。血の跡が館の奥へと続き、少年は無表情で「影が来る」と呟いた。残された者たちは、秘密のリストを手にする。最後に記されたのは「名も無き少年――影の使者」。片桐は告げた。「この館は時の狭間にある。真犯人は…お前だ」少年は微笑み、「森の心臓部へ連れて行け」と囁いた。
秘密の通路の先に広がる地下空間。黒い蔦が絡み合い、巨大な心臓のような塊が脈打っていた。それこそが呪いの源、“森の心臓”。春原は研究のために力を奪おうとし、黒瀬は背後から再び現れ、全てを操っていたことをほのめかす。混乱の中、岸野は原稿を心臓部に投げ込んだ。「物語を終わらせる!」紙は炎に包まれ、光が爆ぜ、蔦は崩れ落ちていく。
雪原に立つ梨奈は呟いた。「これで…終わったの?」しかし遠く、木々の影に無口な少年が立っていた。影は消えていない。呪いはまだ森に息づいている――そう告げるように。
文字数 880
最終更新日 2025.09.11
登録日 2025.09.11
夜七時。会社員兼小説家川瀬の取材が行なわれることとなり、勤め先の応接室に、編集者成宮、ライター笠松、カメラマン樫木、川瀬の同僚山本、武田らが集まった。
同席予定の川瀬の上司が現われるまでの雑談の中で、その場にいる者達は、「サバイバルホラー」のシミュレーションゲームを始める。
・左手をテーブルから離すと死亡
・生存者が一名になったらゲーム終了
・十二時まで勝敗がつかないと全員死亡etc
これらのルールに則り遊んでいた参加者達だが…………
メタサバイバルホラーの振りをしたサスペンスミステリー?(コメディ)
密室で繰り広げられるデスゲーム! 誰が死んで、誰が生き残るのか……
登録日 2015.10.02
文字数 533
最終更新日 2025.11.06
登録日 2025.11.06
片田舎の旧駅舎にだけ現れる「二十六時」の列車――。
高校三年の宮坂 照人(テルヒト)は、幼い頃に家出した兄・暁生(アキオ)を探すうち、停まるはずのない深夜二時六分発「幽光(ゆうこう)線」に乗り込んでしまう。
列車内は同じ時刻の〈過去〉〈現在〉〈未来〉が交差する“時間の待合室”。そこへ、兄を名乗る青年と、見知らぬ少女茅乃(カヤノ)、さらに「二十六時」を研究する時計技師九条先生が現れる。
テルヒトは一夜限りのタイムリープを繰り返し、家族が崩れた原因――兄の失踪の真相――に近づくが、日付変更線を3回跨ぐと列車から“降りられなくなる”という掟も知る。
兄を救うか、未来を守るか。
二十六時への最後の停車まで、照人は“もう一度だけ家族で夕陽を見る”ため、誰かの時間を代価に選択を迫られる――。
文字数 50,503
最終更新日 2025.04.27
登録日 2025.04.27
「……なんで、私の夢にいたの?」他人の過去を買う少年と、完璧を演じる少女の青春ループ。
午前二時十三分から十四分間だけ現れる、奇妙なコンビニエンスストア。そこは、他人の『昨日』を買うことができる不思議な店だった。
ネグレクトの家庭に育ち、学校でも透明人間のように生きる高校生・朝霧湊は、深夜徘徊の果てにその店にたどり着く。そこで彼が軽い気持ちで買ったのは、クラスの中心で完璧な優等生を演じる同級生・雨宮澪の『昨日』だった。
夢の中で澪の人生を追体験した湊は、彼女が抱える重圧と誰にも言えない息苦しい本音を知ってしまう。現実世界で澪を救おうと接触を図る湊だったが、実は澪もまた、湊の『昨日』を買っていて――。
「誰かの人生を、本当に理解することはできるのか」 お互いの秘密と孤独を知りすぎてしまった二人が織りなす、少し不思議で切ないひと夏の青春ストーリー。
文字数 1,924
最終更新日 2026.05.08
登録日 2026.05.07
十五歳で成人を迎え、冒険者になる夢を叶えるために旅に出たユリウスは「魔石ガチャ」を授かった。魔石は魔物が体内に秘める魔力の結晶。魔石ガチャは魔石を投入してレバーを回すと反則級の魔法道具を作り出す力を持っていた。
ユリウスは旅の途中で「討伐した魔物を魔石化する力」を持つ剣士に弟子入りし、魔石化の力を得た。
魔物を討伐して魔石を集め、ガチャの力で魔法道具を量産し、最高の冒険者を目指しながら仲間達と成り上がるハイファンタジー小説です。
※完結まで毎週水曜、土曜、十二時に更新予定。
※タイトルの読み方は封魔剣舞(ふうまけんぶ)です。
※小説家になろうでも掲載しております。
文字数 408,953
最終更新日 2018.02.21
登録日 2017.11.21
魔王の息子であるクレフ=クレイジーハートは、十四歳の誕生日を迎えたその日から、この世界にある一つのダンジョンの運営を任せられていた。
父から派遣された二人の側近、妹のミルメア=クレイジーハート、そして何人かの昔からの仲間とともに、ダンジョンに攻め入る勇者の相手をする、少し退屈で、しかし平穏な日々を送っていた。
そう、その日までは。
これは、彼が縁もゆかりもなかった世界の姫君を勇者よろしく守ることになるまでの、
七十二時間ほどの、短い、お話。
文字数 126,388
最終更新日 2019.05.23
登録日 2019.05.06
バイトに勉強、そんな平凡な日々を送る俺、大路真人(おおじまこと)の隣の席には学校でほとんど寝て過ごす女の子がいた。
彼女の名前は姫白麻帆(ひめしろまほ)。朝の登校時間から昼の十二時過ぎまで居眠りしている事から、誰が付けたのか『お昼時のシンデレラ』なんて呼ばれている。
ある日の夜、そんな彼女が偶然俺のバイト先へ買い物に来た事がきっかけで、家に遊びに来る事に。
その一回きりが二回三回と、彼女は毎日俺の家に足を運ぶようになっていく。
彼女にとってはただの暇つぶし。しかし、家にあげてもらう条件として家事を手伝うと言い出して……。
この関係って本当にただの友達なのかな。
登録日 2024.04.12
” ぱさっ、… ぱさっ、… ぱさ… "
ある夏の深夜、午前二時。寝室に響く、規則的な、乾いた音。
射し込む光も無い、真っ暗な、夜闇に沈む寝室。音の先には祀られた神棚が。
亡くなったお袋の住んでいた部屋で、果たして… 何が……。
文字数 2,272
最終更新日 2026.04.09
登録日 2026.04.09
真由は十二時間おきに記憶喪失にかかると言う奇病にかかっていた。
でも医者へは行かない。
これによりラッキーなことばかり続いて起きているからだ。
仕事である広告コピーが、クライアントから絶賛され
会社の社長賞五十万をもらったのだ。
しかも憧れの制作ディレクターの先輩とデートの約束までしていた。
現実の私にはできないことばかりだ。
文字数 2,387
最終更新日 2020.05.13
登録日 2020.05.13
孤児院出身の10歳の彼女は、足の長いおじさんに会った彼に感謝し、彼女の勉強を気前よく援助しただけでなく、国小、国中和高校を引き受け、読書の材料なら、大学生活も引き受け、彼の優しさは彼女の心の中に根を下ろして芽を出して最も重要な位置を占めていた。
彼女が意外ないじめ事件を受けて、大人になって結婚せず、心身が傷を負って海に飛び込んで自殺することにしたのは、三日間、加護病棟の外で食べないか飲まずに立っていたのだった。
彼の瞳は彼女を見つめ、“小雪、白馬の王子様はあなたのことを見ていません。
養父の胸の中で泣いていたのは、彼女にとって彼だけがダークホースの王子だった。
彼女が高校を卒業し、彼の家族会社に入って秘書を務めた時、水楼台に近い彼らは単純な養父と養女の付き合いパターンから変化し、会社の年末に作った化粧舞踏会に参加して仮面をつけて、彼女は皇室の王女のように、彼とワルツを踊って、彼は彼女が好きだと告白して、真夜中の十二時の舞踏会は散会して、彼女は落ちた灰故娘のように、サテン面の白いハイヒールを残した。彼女の心もガラス靴のように彼に忘れられていたが、彼女は告白できなかったし、半月ほどカッコよかった彼は彼女の姉夫になるのだろうか。
文字数 27,634
最終更新日 2023.03.17
登録日 2023.03.11
電波な中学生である沙羅川糸姫(さらかわいとひめ)。
教室の授業中に魔女が呼んでいると公言すると、教師の制止を振り切って教室を出ていった。
裏山を散策している途中に洞窟を見つけると、スマホの明かりを頼りに洞窟に入る。
洞窟の途中で足を滑らせて洞窟の地下に落ちる。
しかし、糸姫は洞窟の探索を止めない。
気づけば二時間くらい歩いていた。
そして辿り着いた洞窟の深層部。
そこには門があった。
文字数 287
最終更新日 2021.04.21
登録日 2021.04.21
2051年、CERN(欧州原子核研究機構)。理論物理学者・神崎ハルカ率いる国際研究チームは、人類史上最も野心的な実験に挑む——マクロスケールでの量子もつれ状態の維持。
実験は成功した。だが、量子コンピューターに予期せぬメッセージが表示される。『観測されている』『こちら側から』——それは、パラレルワールドからの通信だった。量子もつれを通じて接続された別宇宙に存在する、もう一人の神崎ハルカからの。
さらなる実験で判明した驚愕の事実——接続されたのは二つの宇宙ではなく、七つ。同時刻に同じ実験を行った七人のハルカが、量子もつれによって繋がったのだ。そして、その接続は制御不能な事態を引き起こす。
七つの宇宙が融合し始めた。物質、エネルギー、時空——すべてが重ね合わせ状態に。現実が揺らぎ、建物が七つの姿で重なり合い、人々は七つの記憶を同時に持つようになる。このままでは、七十二時間以内に自然収束が起き、最悪の場合すべての宇宙が消滅する。
プロジェクトリーダーの李教授、数学者アンドレイ、エンジニアのサラ、量子コンピューター担当の田中、統計学者エレナ、光学技術者フランソワ、実験物理学者マルコ、セキュリティ主任チェン、そしてデータ解析のペトロヴァ——十人のチームは、究極の選択を迫られる。七つの宇宙から一つを選ぶのか。それとも——
ハルカは第三の道を提案する。七つの宇宙を一つに選ぶのではなく、量子重ね合わせ状態を維持したまま、新しい現実を創造する。そのためには、人類全体が「観測者」として進化しなければならない。七つの現実を同時に認識し、すべての可能性を生きる存在に——
量子力学、多世界解釈、超弦理論——最先端の物理学理論に基づいた、人類進化の物語。観測が現実を創造するという量子力学の本質を、壮大なスケールで描く本格ハードSF。
文字数 12,650
最終更新日 2026.01.26
登録日 2026.01.26
「私、せんぱいが好きです。大好きです。愛してます。
だから……死んでください?」
平穏な生活を送る平凡な高校生、青柳ツツジ。
車椅子に乗る病弱で儚げな少女、弟切ネム。
不思議な現象が起こる離島で、二人が出会ってから三年。
一日二時間。
夕暮れ時、午後五時から午後七時。
日常の合間に繰り返される、狂愛の鬼ごっこ。
登録日 2017.09.30
秋葉原の路地裏に、週に一度だけ灯る不思議な店「猫カフェあんじゅ」。
看板もなく、薄暗い店内には三十匹近い猫が壁一面に整列し、
同じ姿勢で客を見つめている。
客は皆、壁際に立ち、猫じゃらしで“壁の向こう側”から猫をあやすだけ。
猫たちは完璧に同期した動きで反応し、可愛らしいのにどこか機械的。
首に装着された黒いマイクは、猫の嫌うノイズを消すためだと説明される。
二時間の滞在後、主人公・神保武は違和感の正体を知る。
猫は存在せず、すべては超高精細の立体映像。
壁の向こうにはマジックミラー越しに客を眺める人々がいて、
彼らは“猫に向けられる無償の愛”を愉しみ、味わっていた。
文字数 1,104
最終更新日 2026.06.28
登録日 2026.06.28
無職で無趣味な引きこもり……。
そんな彼女の日課は、毎晩きっかり午前二時に自宅向かいの自販機にやってくる"おじさん"を眺める事。
いつものようにおじさんを眺めていた彼女はある時、おじさんに手招きされ、意を決して家の外に出る事にする――
「はじめまして、お嬢ちゃん」
そうして変わっていく"嬢ちゃん"のお話。
登録日 2015.05.28
「今夜、いつものトンネルは、お菓子の国への片道切符になる。」
勇気ある兄猫ロキと、心優しい弟猫ミロ。
二匹の「にゃいと」が、溶けゆく甘い世界を救うために走り出す!
深夜二時。リビングに響く「カシャカシャ」というお馴染みの音。
飼い主が夢の中にいる頃、愛猫のロキとミロには、特別な時間が訪れます。
ある夜、お気に入りのキャットトンネルから漂ってきたのは、嗅いだこともないほど甘く香ばしい、キャラメルとバニラの芳香でした・・・
これは、日常の裏側に隠された、勇気と絆の物語。
読後、あなたの愛猫の「ゴロゴロ」という喉鳴りが、きっと昨日よりももっと愛おしく、特別な旋律に聞こえるはずです。
文字数 7,553
最終更新日 2026.04.04
登録日 2026.03.05