『二十六時のアオイヒカリ』
片田舎の旧駅舎にだけ現れる「二十六時」の列車――。
高校三年の宮坂 照人(テルヒト)は、幼い頃に家出した兄・暁生(アキオ)を探すうち、停まるはずのない深夜二時六分発「幽光(ゆうこう)線」に乗り込んでしまう。
列車内は同じ時刻の〈過去〉〈現在〉〈未来〉が交差する“時間の待合室”。そこへ、兄を名乗る青年と、見知らぬ少女茅乃(カヤノ)、さらに「二十六時」を研究する時計技師九条先生が現れる。
テルヒトは一夜限りのタイムリープを繰り返し、家族が崩れた原因――兄の失踪の真相――に近づくが、日付変更線を3回跨ぐと列車から“降りられなくなる”という掟も知る。
兄を救うか、未来を守るか。
二十六時への最後の停車まで、照人は“もう一度だけ家族で夕陽を見る”ため、誰かの時間を代価に選択を迫られる――。
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