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あらすじ
『星を忘れた獣人』
生まれた時から、獣人は自分が何者なのかを知らなかった。
名も、目的も、帰る場所もない。胸に刻まれた星の印だけが、理由もわからないまま存在している。
彼はある日、旅人から「生きるとは、何かを選び続けることだ」と聞く。
その言葉が引っかかり、獣人は初めて“知りたい”と願う。
――自分はなぜ生きているのか。
――自分は、何者なのか。
旅の途中で出会うのは、
生きるために戦う者、
生きる意味を失った者、
生きることを拒みながらも生きている者たち。
彼らと関わる中で、獣人は気づいていく。
「生きる理由」は与えられるものではなく、
問い続ける行為そのものが、生きることなのだと。
やがて彼は、胸の星が“使命”でも“祝福”でもないことを知る。
それは「選ぶための空白」だった。
獣人は答えを見つけないまま、歩き続ける。
だがその一歩一歩が、
確かに“生きている”という証になっていく。
文字数 826
最終更新日 2025.12.13
登録日 2025.12.13
到着を待ちながら、終わりのことを考えていた。
寒い夜の駅のホーム。
派遣社員として働く「僕」が、電車を待つあいだに思い出すこと、考えてしまうこと。
どこにでもある風景の中にある、少しの苛立ちと、少しの後悔の話
文字数 2,285
最終更新日 2026.01.07
登録日 2026.01.07
年の瀬だけに開く不思議な珈琲店と、小さな悩みを抱えたお客様達の物語。
【EP.1 ハニー・カフェ・コン・レーチェ あらすじ】
都内のビジネスホテルで働く結実(ゆみ)。
とある事情から今年の年末はどうしても実家に帰省したかった結実だったが、結局年の瀬ギリギリまで仕事に追われてしまい、帰省は諦める羽目になる。
落ち込みながら家路につく結実。
しかしその帰り道、結実は夜中までやっている不思議な珈琲店(キッチンカー)を見つける。
店の前に置かれた看板にはたった一言、こう綴られていた。
『年神印の年の瀬珈琲、やっています』
気になった結実が足を止めると、ウサ耳頭の少女・ミトとウニ頭の青年・としが彼女を出迎える。
お店は閉店間際だったが、店主であるとしの厚意で珈琲を淹れてもらえる事になり――……。
年の瀬と珈琲を題材に綴る、心温まるほのぼのヒューマンドラマ。
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※新しいエピソードの公開は、毎年12/30頃を予定しております。
※各エピソード公開後、書き下ろしエピソードが加わった冊子版を文学フリマ東京などのイベントで販売する予定です。詳細・進捗はXにて。
※他サイトでの掲載あり(詳細はフリースペースにて)
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文字数 60,118
最終更新日 2026.01.21
登録日 2026.01.21
とある皇女は、伝説の軍師とともに隣国へと嫁ぐことになる。自国の民には忘れられ、初っ端から付属品扱いの彼女だが、実はその正体は――。 俺様皇帝と強気系主人公の歴史風恋物語。
登録日 2014.10.03
文字数 2,589
最終更新日 2026.02.21
登録日 2026.02.21
かつてやりこんだゲームの世界、だが主要キャラには転生しなかった為にその事に気が付かずにいた一人の少女中身はアラフォーの魂を持つ彼女の選んだ道は……
華やかな庭園での茶会、少女というにもまだ幼いかもしれない彼女には退屈で仕方がなかった。ただ一人ちょこんと椅子に座り、上品に紅茶を頂きながらクッキーを時折頬張るだけ、そんな彼女に一人の少女が声を掛けたのが物語りの始まりだった。
登録日 2015.05.10
――私には、理想の『お兄様』がいる。……長身で容姿端麗(しかもさっらさらの黒髪で眼鏡!)、頭も運動神経もぴか一、おまけに声優さんでも出来そうなぐらいいいお声。その上、我が晴嵐高校の生徒会長で、幼馴染。こんな絶好のポジションで、毎日はあはあ言ってる私は、幸せ者ですっ……!
ちょっと残念な思考の持ち主、美晴とそのお兄様である直也。そんな二人の日常の一コマの物語。
登録日 2015.11.24
遠野駆には、人に言えない「視界」がある。
現実のすべてが──建物も、空も、隣を歩く人間も──ソースコードとポリゴンの集合体として見える。壁の表面にはテクスチャのパラメータが浮かび、風に揺れる木の葉にはオブジェクトIDが張りついている。
物心ついた頃から、ずっとそうだった。眼科でも心療内科でも「異常なし」。だから駆は、見えるものについて語ることをやめた。見えたところで何かできるわけでもない。気のせいだと流して、面倒を避けて、省エネで生きる。それが遠野駆の運用方針だった。
その日常が壊れたのは、五月の終わりだった。
転校生・白瀬結衣。色素の薄い髪が光に透ける、どこか現実離れした少女。彼女が教室に足を踏み入れた瞬間、駆のコード視界にノイズが走った。微細な砂嵐のような信号。普通の人間の周囲には、絶対に発生しないはずのもの。
同じ頃、街に「バグ」が現れはじめる。
商店街の壁面から色が消える。放課後の校舎で同じ十七分間が繰り返される。河川敷の空間が折り畳まれ、まっすぐ歩いても出発点に戻される。
現実を構成するシステムに、致命的なエラーが発生している。そして放置された空間は、世界から「削除」される。
バグを視認できるのは、駆だけ。
バグの物理的な暴走を、その身ひとつで抑え込むのは、劇画から抜け出てきたような異質な存在感を持つ男・豪剛健。
そして──バグの発生源は、白瀬結衣、彼女自身だった。
彼女の感情が揺れるたびに、世界が壊れる。
孤独を感じれば色が消え、後悔に囚われれば時間がループし、自分の居場所がないと思えば空間そのものが歪む。
駆の役割は「デバッグ」。コード視界でバグの原因を突き止め、修正パッチを当てること。だが気づいてしまった。いくらコードを直しても、彼女の心が揺れ続ける限り、世界は壊れ続ける。
技術では、人は救えない。
けれどこの視界がなければ、彼女に手は届かない。
壊れかけの世界で、冷めた少年は初めて「面倒ごと」に自分から手を伸ばす。
削除予定の世界を、まだ終わらせないために。
文字数 5,044
最終更新日 2026.05.22
登録日 2026.05.22