統巫之番―トウフノツガイ―

銀青の天に黄金の稲穂。見知らぬ景。
彼が迷い込んだのは、遠い遠い彼方。
浮舟の如く揺蕩い、巡り合った奇縁。
自らをトウフだと称した端麗な少女。
差し伸ばされた手は優しくも残酷で。

目を閉じれば彼女との出逢いの記憶。
紡がれた邂逅の言葉。約束を番った。
己が成り代わった少女の儚げな笑み。

これは彼女の全てを委ねられ、契り、
人ならざる少女になった青年の軌跡――

※この作品は【小説家になろう】さん【カクヨム】さんにも同時投稿しております。©️2015 I'm who?
24h.ポイント 21pt
0
小説 25,596 位 / 184,034件 ファンタジー 3,510 位 / 42,270件